株式会社アビリカ
iCADとmeviyの併用で時間創出!製造納期30%以上の短縮を実現

株式会社アビリカはお客様から様々なご要望を受け、FA(ファクトリーオートメーション)、プラント設備、半導体業界向けの設備の設計や装置の製作、日本酒瓶の包装を自動化する装置などの自社開発にも取り組んでいる。
同社では設計作業はすべて3DCADを使用しているが、部品調達のために2D図面に変換する作業が発生、2倍の作業をしている時代が続いていた。
今回、iCADとmeviyを活用することで部品調達にかかる時間を短縮することに成功した、FA第二事業部に在籍する錦織さんと吉江さんに迫った。

2024/06/12

meviy の導入効果

これまでの課題
  • 2D図面作成にかかる時間と労力の削減
  • 部品調達工程の効率化
  • 製作納期の短縮
導入効果
  • 設計から部品調達にかかる時間を2割削減
  • 迅速な対応が可能となり、製作納期3割強削減

製造納期の短縮で
不可能を可能に

3DCADデータから2D図面への無駄な作業が発生

吉江様:現状、設計作業はすべて3DCADを使用していますが、その後の部品リストの作成に時間かかってしまっていたり、手配時も業者に相見積を依頼し、その回答を待つ必要があり、無駄な時間を費やしていました。設計者は3DCADで設計したデータを2D図面に変換する作業が必要となり、ある意味2倍の作業をしているような時代が続いていました。そういった作業の短縮や、3DCADだけで様々な後工程を完結させたいという思いは以前から強くありました。

ツールを統一化し、部品の調達時間を短縮

錦織様:我々の部署では各顧客向けに様々な3DCADを保有していますが、自社主導での設計案件についてはiCADの使用を推進しています。iCADを選んだ理由の一つは操作性が非常に軽く、レスポンスが良いということです。また、過去に2Dで作成していたデータを用いて、簡単に3Dモデルが作れることも利点でした。

吉江様:製作案件において3DCADを統一することでデータも一元管理できますし、その後の部品調達もスムーズに行えるようになります。また、iCADであればmeviyとの情報連携が可能なため、部品調達のリードタイム短縮ができる見込みもありました。私的にはベストな選択をした、と思っています。

iCADであればmeviyとの情報連携が可能なため、
部品調達のリードタイム短縮ができる見込みもありました。
― 吉江様 ―

iCAD×meviyで部品調達の手間も大幅削減

錦織様:3DCADデータだけで見積もりが可能になるため、無駄な2D図面の作成時間が大幅に短縮できました。設計を始めてから、部品調達が完了するまで全体の作業時間が2割程度減っているな、という印象です。部品点数が多いと、その効果はさらに大きくなるのではないでしょうか。

吉江様:iCADを使うことで元ファイルでのアップロードや穴属性連携など、meviyでの条件設定作業も省略できるので、見積もりの手間を大きく削減できています。製作納期もすぐに確認できるため、納入後の段取りもその場ですることが可能になり、後工程の調整を迅速に行うことができました。

あまりのスピード感にお客様も驚き

吉江様:製作納期は間違いなく、どこの加工業者さんよりも早いですね。あるお客様から治具を40式製作してほしいと言われたことがありましたが、納期が3週間以内と、通常だと考えられない短い期間でした。それでもどうにかしたいと考え、選んだベストな方法がiCADを使ってmeviyで部品調達するという流れでした。結果として、これまでのやり方であれば3週間ほどかかっていた部品調達を2週間かからずに完了させることができ、お客様へ3週間以内に納品することができました。お客様も「本当にできたんだ」と驚かれていました。
錦織様:時間効率化という面では2D図面を書かなくていいというアドバンテージが魅力的でした。部品調達の時間を短縮できたおかげで、どうにか3週間での納品を達成できました。meviyのおかげで難局を乗り越えられた大きな成功事例でした。

2D図面を書かなくていいというアドバンテージが魅力的でした。
meviyのおかげで難局を乗り越えられた大きな成功事例でした。
― 錦織様 ―

meviyと共にモノづくりで社会貢献

錦織様:今、我々が行っているのは設計業なので、お客様のサポートという形です。しかし、いずれはそのサポートという枠を飛び越えて、我々自身が製造業を引っ張っていけるような存在になりたい、と思っています。

吉江様:私自身は今後、設計やモノづくりを通じて社会貢献をしていきたいですね。具体的にどう役立つものかまではまだ模索中ですが、それを100% meviyで作り上げて、なおかつ、それを量産化したいという思いがあります。そうした形で社会貢献をすることが私の目標というか、野望です。ひいてはそれが今の会社や社会への恩返しにもなると考えています。そのためにもmeviyは必要不可欠な存在ですので、今後の機能向上にも大いに期待しています。

インタビュー協力
株式会社アビリカ
FA第二事業部
部長
錦織 裕二 様

FA第二事業部
主任技師
吉江 恵介 様

 

株式会社アビリカについて

「未来価値を創発するFuture Value Possibilian」という理念のもと、生産設備、検査装置、プラント設備、自動車、半導体、医療機器、昇降機など幅広い領域へ設計・開発技術を提供している。

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