溶接加工(板金)の見積もり範囲
meviy(メビー)では、MISUMI(総合Webカタログ)で対応できない板金溶接加工にも対応しています。
- 3Dデータだけで溶接箇所を自動判定
- 溶接種類や溶接箇所、仕上げをブラウザ上で指定可能
- 最短6日目出荷
溶接加工(板金)
- 材質は、鉄、ステンレス、アルミニウムといった金属から選べます。
- メッキやアルマイトなどの表面処理や塗装の指示が可能です。
- 数量や加工によって納期が加算されます。(R曲げ形状・ナット取付を含む部品・板厚が2種類以上の製品は通常納期に1~2日納期が加算)
- 確定出荷日は見積結果に表示される日付を確認ください。
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鉄
- 鉄材は耐久性に優れた材料です。安価で加工しやすい素材ですが、溶接焼けが残りやすく錆びやすいため塗装やメッキなど何らかの表面処理を推奨しています。
- 形状や板厚次第ではビードが太い半自動(CO2)溶接が行われ、スパッタが発生しやすくなります。溶接後にスパッタをタガネで取り除く際、線状の痕が残る恐れがあります。
- 電気亜鉛メッキ鋼板の溶接部は、メッキが剝がれることを前提に仕上げを行います。
材質 表面処理 焼け取りのみ グラインダー仕上げ SPCC/SPHC
SS400※1– 6日目 7日目 粉帯塗装※2 – 9日目 溶剤塗装 10日目 無電解ニッケルメッキ 8日目 9日目 四三酸化鉄被膜 三価クロメート(白) 三価クロメート(黒) SECC(電気亜鉛メッキ鋼板) 電気亜鉛メッキ 6日目 – - 1 鉄系の板厚6mm以上は通常出荷日に1日加算されます。板厚16mmは担当者見積のみ承ります。
- 2 一部の粉体塗装品(近似マンセル値:5Y7.2/1.4,5P9/1)は、通常出荷日に3日加算されます。
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ステンレス
- ステンレスは耐食性やクリーン度を求められる製品で採用されることが多い材料です。
- 代表的なSUS304は耐食性に優れ、切断、曲げなどの加工がしやすい特徴があります。
- ステンレス溶接では主にTIG溶接が採用され、溶接後の焼け取りでは電解研磨が用いられます。鉄材よりも細かい領域まで焼けを取り除く事ができ、比較的美観にも優れます。
- 「磨き材」と呼ばれる「片面#400研磨」の溶接加工では、グラインダー仕上げをお選びいただくと番手に合わせた追加研磨を行います。
- SUS430は水回りで選定されることが多く、厨房機器や建築板金でよく使われています。
材質 仕上げ方法 焼け取りのみ グラインダー仕上げ SUS304 2B 6日目 7日目 片面#400研磨 SUS430 2B -
アルミニウム
- アルミニウムは比重が軽く熱を伝えやすいなどの特徴があり、軽量化が必要な製品や、放熱性が求められる製品などで性能を発揮します。
- 熱影響を受けやすい点で、溶接加工では難易度が最も高い材質です。ビードの仕上がりを一定に保つため、穴や切欠き等と溶接部が近づきすぎないように、他の材質よりも注意して設計する必要があります。
材質 表面処理 焼け取りのみ グラインダー仕上げ A5052 – 6日目 7日目 アルマイト(白) 8日目 9日目 アルマイト(黒) アルマイト(つや消し黒)
溶接加工(板金)の材質・加工サイズ比較
- 溶接加工(板金)で対応している材質と外形寸法の一覧です。
- 溶接加工(板金)では、構成パーツ単位のサイズ制限に加えて、製品形状のサイズ上限があります。
- 最大値を超えた場合には、担当者見積をご依頼ください。
- 加工サイズの詳しい特徴は技術情報をご覧ください。見積可能なサイズ
- 構成パーツのサイズは、平板展開時および曲げ加工後の形状時にそれぞれチェックされます。
- アルミのサイズ上限は、長手(長辺)1200mm・短手(短辺)920mmとなります。
3D CADデータをアップロードするだけで
溶接加工(板金)の見積もりができます。
溶接加工(板金)の溶接種類
溶接種類は、「おまかせ」と、「アーク溶接」「スポット溶接」が選択できます。
溶接種類の詳しい特徴は技術情報をご覧ください。 対応できる溶接種類と仕上げ方法
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おまかせ
(アーク溶接またはレーザー溶接)- 溶接種類はメビーにおまかせください。
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アーク溶接
- 広く用いられている溶接種類です。
- TIG溶接や半自動溶接で接合します。
- ビードが大きいことが特徴です。
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レーザー溶接
- 薄板の溶接に優れており、熱影響が低減されます。
- 溶け込み量が深いのが特徴です。
- 溶接ビードの幅が小さいため、隙間を埋めることや肉盛り溶接には適していません。
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スポット溶接
- 板の平面同士が重なる部分を溶接します。
- スポット溶接数及び溶接位置は任意、またはその他追加指示で指定も可能です
溶接加工(板金)の仕上げ方法
溶接仕上げ方法は、ご希望の外観イメージから選択ください。
溶接仕上げ方法の詳しい特徴は技術情報をご覧ください。 対応できる溶接種類と仕上げ方法
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焼け取りのみ
- 溶接部の焼け取りを行います。
- 仕上げ方法は、材質・表面処理によって異なります。
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グラインダー仕上げ
- 溶接部の焼け取り後、グラインダー加工で溶接ビードを除去して平坦にします。
※研磨工具が入る製品外形部に限ります。
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オプション:その他追加指示欄に記載
- 溶接や仕上げ方法でご希望があれば記載してください
※担当者見積となり、後日担当者より見積もり結果を回答いたします
溶接加工(板金)の部品加工事例
実際に製作された、さまざまな溶接加工品を紹介します。
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名称: カバー 価格: 11,440円 溶接情報: おまかせ(アークまたはレーザー) 、焼け取りのみ 補足: SPCC(無電解ニッケル) / 板厚1.0mm -
名称: ボックス形状 価格: 6,340円 溶接情報: おまかせ(アークまたはレーザー) 、グラインダー仕上げ 補足: SUS304(2B) / 板厚1.5mm -
名称: 名刺ケース 価格: 5,860円 溶接情報: おまかせ(アークまたはレーザー)、焼け取りのみ 補足: A5052(アルマイトつや消し黒)/板厚1.0mm