純粋に設計業務に集中できる
大坪様:私たちは、加工現場においては極力自社でないとできないものに集中したいと考えています。
設計者の業務は設計以外の作業が大変多くあるのが現状です。「発注先を決める」「見積もりを依頼する」「見積もり返答を待つ」など、一連の発注に関する雑務に費やす時間は、設計よりも相当多くなっています。
メビーを利用すると、そういった雑務の時間が大幅に削減でき、純粋に設計に集中することが可能となります。
これはとても大きいです。
納品までのスピードアップと納期遵守
永松様:スケジュール管理の側面でもメリットを感じています。
ロケットの打ち上げのタイミングは絶対に遅らせることはできませんが、それ以前にもさまざまな試験をクリアする必要があり、その試験をスケジュール通りに進める必要があります。
宇宙に飛ばす機器以外にも、その周りで発生する実験機器や接続するための治具など、すべてのものが揃っていないと試験に遅れてしまうことになります。
見積もりから発注までのスピードや納期厳守など、メビーには大変助けられています。
設計のことをよく考えてつくられている
永松様:メビーだとWeb上で公差を選択して入れることできます。わざわざ紙にする必要がなく、とても便利ですね。
また、はめ合い公差の部分をよく設計するのですが、設計者が頻繁に使う公差をよく調べているなと感心することがあります。寸法に関しても、コンマ1ミリくらいであれば普通だと思いますが、それよりも細かい設定が可能です。
設計のことをよく考えて作られているなと思います。
永松様:20年くらい前から、2D図面から3Dデータへと移行するといわれていました。
ところが、2D図面はなかなかなくなりません。なぜなら、図面に付加されている情報は意外とたくさんあるからです。
その情報をいかに3Dデータに反映させるかが課題でした。
それをメビーが解決し、図面がなくてもものをつくれることを証明しました。これは驚くべきことだと思います。
メビーがどんどん進化することによって、設計のやり方やものづくりの方法がガラッと変わっていく可能性もあると思います。
ー 永松氏 ー
宇宙環境の保全に貢献したい
大坪様:当社はものづくりの会社として、ものづくりの力で社会問題を解決していきたいと考えています。
具体的には、宇宙環境の破壊につながる宇宙ゴミの問題を解決していきたいと考えています。社会は常に進化しており、同じことを繰り返していれば社会に追いつかれてしまいます。
進化して便利になったものはどんどん取り入れる。そして、それでは対応できない部分を自分たちでやっていく。
当社では、とにかくチャレンジして新しいものを取り入れて進んでいくことを目指しています。
変化すること自体が普通の状態だということに、会社全体でしていきたいです。
インタビュー動画
インタビュー協力
株式会社由紀精密
代表取締役
大坪 正人 様 ※取材当時は代表取締役社長
取締役社長
永松 純 様
※取材当時は設計エンジニア/技術開発事業部 部長