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3Dデータでの部品調達で購買は何を準備するべきか

製品開発の3次元化が一般的になっている現在、開発期間の短縮を実現するために改革が必要なのは、設計以外の部門も例外ではありません。購買部門においても3Dデータを使った部品調達が求められます。

3Dデータでの手配とは?

3Dデータの特徴は、部品が3次元モデルとして作成され、形状の把握が誰でも容易に行える点です。ただ従来の図面のように寸法公差、幾何公差、溶接記号など、見積価格に影響する情報が表示されていない事などが購買部門に混乱を招くこともあります。
しかし3Dデータには目で見えない情報が埋め込まれていますので、下記のポイントをおさえることで図面と同様に部品調達に利用することができます。

① モデルはゲージ

3次元モデルは寸法中央値で正確に作成されていますので、寸法公差や幾何公差が±0の“ゲージ”として考えられます。加工者は、“ゲージ”を基準に工作機械の加工データを作成して加工ができます。また受け入れ検査もゲージを基準に測定できます。

② 加工精度の指定

3Dデータでは寸法公差は±0ですが、実際の加工ではばらつきがあるので必ず寸法公差の指定が必要です。一般公差を指定することで、寸法記入をすることなく加工情報を3Dデータに付加して伝えることができます。

③ 3次元注記

一般公差より厳しく管理したい寸法などは、3次元モデル上に注記情報として指定することができます。またこれらの情報は、モデルの面やエッジに対して属性として保存されます。

3Dデータを使った部品調達の準備

購買部門が3Dデータで部品を調達するにあたって、いくつかの準備が必要です。

① 社内準備

3Dデータのファイル名を決める必要があります。図面の場合はユニークな図番が採番され、そのまま品番として利用されることが多くありますが3Dデータでは命名規則が決まっていない場合がありますので、社内で命名規則を決める必要があります。

② データ送付方法

3Dデータは紙では送る事ができませんので、メールなどに添付して電子データとして送付する必要があります。しかし3Dデータ内には加工情報の他に、設計のノウハウなど外部に漏れてはいけない情報も含まれますので、手配用のデータに変換することが必要になります。一般的にはIGESなどの中間フォーマット形式や、3次元注記に対応したSTEPなどの形式に変換して送付します。

③ 取引先の選考

図面手配で使っていた従来の取引先が3Dデータに対応できない場合があります。その場合には設計に図面作成を依頼する必要がありますが、莫大な作図工数とせっかく短縮できた開発期間を長くすることになり、業務改革に逆行します。
現在は3次元化が進み3Dデータに対応できる会社が多く存在しますので、今から探しておく必要があります。

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