こんにちは。営業担当の川野珠美礼(かわのすみれ)です。
2017年4月24日~28日、ドイツで開催されたハノーバーメッセに行ってきました。モノづくりに関わる人ならハノーバーメッセはもちろんご存知ですよね?
「行きたかったけどドイツは遠すぎる・・・」という方の為に、今回はハノーバーメッセの模様を3つのパートにわけてお届けします。
1.ハノーバーメッセとは?
2.meviyハノーバーメッセデビュー!@第11回日独経済フォーラム
3.ハノーバーメッセに行ってみて
1.ハノーバーメッセとは?
世界最大の産業見本市。来場者はなんと22万5千人。その内ドイツ人は40%、それ以外は中国、イタリア、トルコ、ポーランド、アメリカ、日本など世界中から来場者が集まります。
BOSCH、Siemens、Microsoft、SAP、BECKHOFF、オムロン、ジェイテクト、ファナック、Huawei、をはじめ6,500社が出展していて、とにかく会場が広い。どれくらい広いかというと、東京ビックサイトのような展示会場が24か所あります。
2.meviyハノーバーメッセデビュー!@第11回日独経済フォーラム
熱気あふれるハノーバーメッセ3日目に、日独産業界の最先端で活躍する講師を迎えてのディスカッション、活動紹介をする“第11回日独経済フォーラム”が開催されました。
6名の講師が企業プレゼンテーションする中、ベッコフオートメ-ション株式会社川野社長が「日本でのインダストリー4.0最前線:受注と工具を直結するスマート工場」というテーマでプレゼンテーションされました。
「New Automation Technology」を掲げる、EtherCATの開発元のPC制御メーカー。ハノーバーメッセには過去25年間出展をし続けていて、昨年はトヨタ自動車が工場のIoT化におけるフィールドネットワークの標準としてベッコフオートメーションが推進するEtherCATを採用することを発表して注目を集めました。
プレゼンテーションでは、大きく3つのトピックに関して話していました。
- 2016年から各国のインダストリー4.0戦略は国別で対抗するのではなく、各国で連携を深めていく動きが顕著になっている。
- インダストリー4.0では、CPS(サイバー・フィジカル・システム:Cyber Physical System)に基づいたスマート工場の実現が目標である。CPSを簡単に言うと、「一個流し」の自動化を進めるマスカスタマイゼーション。
- 日本におけるスマート工場の最新事例としてミスミグループの2つの取り組みを紹介。
①一品一様の商品を受注⇒加工⇒組み立て⇒出荷の流れをデジタルネットワークで繋げる駿河CPS
「デジタルネットワークで繋げるってどういうこと??」と思った方、川野社長が駿河精機を訪れた時の映像があるので是非ご覧ください。
Japan and Industry 4.0 attributed to DW Akademie
②モールド金型部品を2D図面なしで見積/発注できるmeviy
meviyブログの読者さんにはもうお馴染みですね。
プレゼンの最期に川野社長は、ミスミグループのように先進的な取り組みを行っている企業を今後も支援していきたいとおっしゃっていました。
3.ハノーバーメッセに行ってみて
今回ハノーバーメッセに初めて行ってみて、サプライヤー側は各社コンセプトだけでなく、より具体的なソリューションを実機を用いて派手に展示している姿が印象的でした。
一方で実際に使う側は、「10年後どういうモノづくりをしていたいのか?」「人と機械の境界線をどこでひくか?」「今ある工場設備と新しいものをどう融合させるか?」ということを悩みながら、各ブースで話を聞きいていました。
そうすることで、自分たちのモノづくりイメージを進化させて、インダストリー4.0という漠然とした時代の転換期に立ち向かっていました。
ハノーバーメッセのレポートはいかがでしたでしょうか。meviyは次回2017年6月21日(水)~23日(金)設計・製造ソリューション展に出展します。是非ミスミブースにお越しください!