お客様事例 製作事例

自働化設備のオイルパン

板金溶接品の図面レス手配を通じて、業務効率化・若手設計者の育成にも貢献

メビーをご利用のお客さまが製作した部品事例とメビーの活用方法を取材させていただきました。

部品紹介

■お客さま情報

設計者 H・Mさま
業種 輸送用機械器具業界
担当業務 省人化の自働化設備
メビー利用歴 約1年(板金溶接サービス開始時期より)

オイルパン

メビーで製作したオイルパン(全体) メビーで製作したオイルパン(角部) メビーで製作したオイルパン(裏面と排油口)

オイルパンの概要

機械用油を滞留させ、ソケットを通じて排油するためのオイルパンです。
設計変更のない部品のため、先行計画で発注が可能です。納期よりも価格を優先し、割引の効く20日目出荷にしました。

利用サービス 板金溶接 材質 SPCC/SPHC 塗装
表面処理 なし 公差指定 一般公差
出荷日 20日目 参考価格 19,040円

メビーを選んだ理由

設計者の理想の働き方を実現

メビー導入の背景について、従前社内の発注フローとして、特注図面品は設計者が地場加工屋向けに見積・注文するため踏むべき手続きが多くありました。例えば、3DCAD設計後の図面バラシや承認図の作成、注文時の書面印刷、といった設計業務に付随する業務です。3DCADでの設計が主流の中で、部品手配のために時間を割く必要があり、同部署に所属する設計メンバーには残業の課題も抱えていました。

「3DCADデータのAI自動見積が可能なmeviy」の活用により、設計業務に関わるメンバーの働き方は変化しました。これまで見積~注文までにかかっていた上記業務は省かれて、設計者は3DCADで設計する、というコア業務に専念できるようになりました。従来、設計者にとって「(実務上)必要であったが、重要ではなかった作業」の工数が低減されたと実感しています。

若手設計者の成長を促進するメビーの相乗効果

メビーの即時見積機能は、若手設計者が加工を学ぶ機会にもつながっています。サービスの利用は無料で、即座に加工の可否や価格、納期がわかるため、「試しにメビーを使ってみる」という設計者が増えています。例えば、3Dデータをアップロードし、コストダウンできるモデルを試行錯誤したり、メビーの標準的な生産技術要件を身に付け、メビーを前提に設計を進めたりするメンバーもいます。メビーの導入により、相乗効果が現れています。

板金溶接サービスで手配効率化!メビーの活用が進む

昨年、板金溶接サービスの紹介を受けました。メビーの手軽さから、案件が発生するたびに製作可否や価格、納期感を確認していたため、板金溶接サービス開始の報告を受け、早速試してみました。従来は、図面で溶接条件や溶接箇所を指示し、加工業者と承認図をやり取りしていた手配の流れが、メビーを使うことで大きく変化しました。

メビーの板金溶接サービスでは、3DデータをもとにAIが溶接箇所を判定し、ブラウザ上で簡単に溶接条件を指定するだけで見積が完了します。人とのやり取りが発生する溶接品であっても、メビーの他の加工品同様に効率的に処理できる時間効果を実感しています。

私が所属する自動車業界では、オイルパンが加工油やクーラントとして頻繁に利用されています。設備ごとに特注が必要なため、今後もオイルパンの製作をメビーの板金溶接サービスで依頼していきたいと考えています。

板金溶接サービスの未来に期待!さらなる自動見積化を目指して

板金溶接サービスは、リリースから1年の新サービスです。現在はまだ商品領域が十分に広がっておらず、活用範囲が限られている点は残念です。メビーを活用してそのメリットを感じているからこそ、将来的にはすべての部品をメビーで手配できるようになることを期待しています。

現時点(2024年7月時点)では、オイルパンのソケット取付は担当者による見積のみですが、早期の自動見積化を希望し、積極的に要望を出しています。溶接品のAI自動見積は、メビーにとっても製造業にとっても革新的なサービスであり、今後の成長に大いに期待しています。

実際、小規模なアイテムを含めて定期的に領域拡大が進んでいるとのことです。皆さんもぜひ板金溶接サービスを試し、要望の声をどんどん上げていきましょう。

評価ポイント

●特注形状のオイルパン図面加工品の手配が可能
●図面バラシ不要で、従来の部品調達にかかる時間と工数を削減。設計業務に集中できるようになった。
●AIによる溶接箇所認識、加工可否判定、即時見積機能により設計者が加工を学ぶ機会につながった。