板金溶接加工サービスにおいて、お客さまから問い合わせの多いエラーの原因と対処方法を紹介します。

目次
1. 一体化モデルのリモデルが機能しない
異なる板厚パーツの一体化モデル・複雑な箱形状や構造物のソリッド一体化モデルでは、パーツの分割が失敗してリモデルが完了せず、製作可能な形状に変換できない場合があります。
*リモデル機能:3Dモデルを板金溶接で製作可能な形状へ変換すること。
一体化モデルのリモデルが機能しない例
①部位により板厚が異なる一体化モデル

部位により板厚が異なる一体化モデル
メッセージ
「!パーツ内に板厚が異なる部位があります」
部位により板厚が異なる一体化モデルを見積もりするには?
板厚が異なる部位のソリッドを分割し、複数のソリッドで構成されたモデルをアップロードしてください。

板厚ごとに3つのソリッドに分割したモデル
②複雑形状

メッセージ
「!モデルの平板展開ができません。」
複雑形状の一体化モデルを見積もりするには?
複数のパーツで構成されたモデルをアップロードしてください。溶接部品として自動見積もりが可能です。
| パーツ | 材質 | 外形寸法 |
| 001 | SPCC (SPHC) | (x)64 mm (Y)28 mm (Z)1 mm |
| 002 | SPCC (SPHC) | (x)64 mm (Y)28 mm (Z)1 mm |
| 003 | SPCC (SPHC) | (x)76 mm (Y)50 mm (Z)20 mm |

コの字曲げパーツと2つの平板パーツに分割したモデル
2. 溶接部位が見つからない
同一パーツ内のスリットの距離ないし異なる構成パーツ間の距離が0.15mmを超えると、溶接箇所として認識されません。一箇所も溶接部位が見つからない場合は自動見積不可です。
溶接部位が見つからないモデル例

スリット距離0.15mm超
メッセージ
「!担当者見積をご依頼ください(溶接部位不明)」
溶接部位が見つからないモデルを見積もりするには?
溶接する箇所は0mm超~0.15mm以下になるよう、モデリングデータを修正してください。
※別ソリッドに分かれている構成パーツを溶接する場合は、0mm接触で問題ありません。

スリットの距離0.1mm
3. スリットの距離が0mm
メビーでは、スリットの距離が0.15mm以下で接近している面/辺同士を溶接部位として認識します。
同一ソリッド内の2つの端部が、スリット距離0mmで接触している場合は、 形状認識に失敗する可能性があります(サービス対象外)。
※別ソリッドに分かれている構成パーツ間の距離は0mm接触で問題ありません。
スリットの距離が0mmのモデル例

メッセージ
「!モデルにエラー形状が存在します。」
スリットの距離が0mmのモデルを見積もりするには?
スリットの距離を0mm超~0.15mm以下になるようモデリングを修正すると、溶接部品として自動見積もりが可能です。

スリットの距離0.1mm
4. 溶接箇所と穴の距離が近い
溶接ビードが穴と干渉する、または熱影響により溶接ビード形状が不揃いになるなどの懸念から自動見積不可です。
溶接箇所と穴の距離が近いモデル例

溶接箇所と穴の距離が近いモデル例
メッセージ
「!溶接箇所と通し穴の距離が近すぎます。」
溶接箇所と穴の距離が近いモデルを見積もりするには?
対応策1:穴付近の溶接ビードを削除する
メビーでは、ボルトやワッシャーなどとの干渉が想定される穴に近い溶接部が見つかった場合、干渉を回避するために穴付近の溶接ビードが自動で削除されます。

メビー上で穴付近の溶接ビードが削除されたモデル
溶接ビードを削除したくない場合は、[溶接情報を編集]ボタンを選択し、穴付近の溶接を「する」に変更できます。
![溶接箇所と穴の距離が近いモデルを見積もりするには?_対応策1:穴付近の溶接ビードを削除する_溶接ビードを削除したくない場合は、[溶接情報を編集]ボタンを選択し、穴付近の溶接を「する」に変更できます。](https://jp.meviy.misumi-ec.com/info/ja/wp-content/uploads/2026/01/001.png)
対応策2:担当者見積を依頼、もしくは 溶接箇所と穴の距離を変更する
溶接ビードを削除したくない場合は、[溶接情報を編集]ボタンを選択し、穴付近の溶接を「する」に設定したうえで、担当者に見積もりを依頼してください。
または、溶接箇所と穴の距離が大きくなるようにモデルを修正すると、自動見積もりが可能です。

溶接箇所と穴の距離を大きくしたモデル
詳細は操作マニュアル「個別に溶接情報を設定する」から確認してください。
5. 板厚面が板平面に直交していない
板厚面が板平面に対して90度で直交していない箇所があるモデルの場合、板金溶接加工で製作できないため、対象外形状です。
リモデル機能では、一体化されたモデルに含まれる当該形状部を製作可能な形状へ変換することはできません。
板厚面が板平面に直交していないモデル例

板厚面が直交していない
メッセージ
「!対象外形状があります」
板厚面が板平面に直交していないモデルを見積もりするには?
板平面に対して板厚面が90度で直交するようにモデリングデータを修正すると、溶接部品として自動見積もりが可能です。

板厚面が板平面に直交
6. ナット形状や円筒形状のソリッドを含むモデル
モデリングデータにナット形状や円筒形状が含まれている場合、溶接品として認識できずサービス対象外です。
ナット形状を含むモデル例

ナット形状を含むためサービス対象外
メッセージ
「!選択中の材質・板厚の組合せは見積できません。」
ナット形状を含むモデルを見積もりするには?
ナット形状を削除し、通し穴としてモデリングデータを修正してください。
メビーへアップロード後は、3Dビューワーにて該当穴をダブルクリックし、穴情報指示ダイアログからナット取付を選択してください。

穴情報指示ダイアログ

ナット取付選択後
お問い合わせ
お客さまからの問い合わせが多い、代表的なエラーを紹介しました。
エラーメッセージが出てしまっても、上記の方法によってエラーを回避できます。ぜひ、モデリング時に活用してください。
また、不明点がありましたらお気軽にmeviyサポートまでお問い合わせください。
meviy板金溶接加工の各種マニュアルはこちら
■技術情報:https://jp.meviy.misumi-ec.com/help/ja/technical_info/swd/
■操作マニュアル:https://jp.meviy.misumi-ec.com/help/ja/operation_manual/swd_configuration/
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