型番や部品番号は部品表、図面、手配書など、あらゆる用途に利用されており、番号無しでは業務ができないくらいに重要な物です。
目次
型番と部品番号の違い
型番は、製品やユニットに付ける名前です。例えば、モーターやポンプなどの様に部品を組み立てできているアセンブリなどです。また同一機械で仕様が異なる場合にも、1型、2型などの様に利用されます。
部品番号は、その名の通り部品に付ける名前です。機械を構成する部品は膨大な種類があり、全てにユニークな名前が部品番号としてつけられます。また同じ部品番号の違う部品が存在するとミスの原因になりますので、全ての部品にユニークな名前がつけられます。
機能名と部品番号の使い分け
機能名と部品番号の違いを判りやすく例えると、氏名とマイナンバーの関係と同じです。同性同名でもマイナンバーで区別がつきます。同様に部品番号が1102301と言われてもどの様な部品か判りませんが、“歯車”などの様な機能名を付けることで部品の種類がわかる様になります。
機能名とは:
部品の種類や用途が想像できる名前です。ただし“歯車”、“ステー”、“ブラケット”と命名すると、同姓同名の部品が多数できてしまい、管理できなくなってしまいます。
部品番号とは:
部品に対して割当られる唯一無二の名前ですが、数列で表現されるので部品の種類などは判りません。基本的には部品表などで部品番号と機能名を紐付けて管理します。また新たに部品番号を付けることを採番と呼び、採番台帳からまだ使用されていない番号を選びます。
型番と部品番号の使用先
型番は対外的に利用されることが多くあります。顧客が機械を注文する際に型番を指定して購入することで、確実に必要な機械を手配できます。
部品番号の使用先は下図の様に多岐に渡り、全ての紐付け管理に利用されます。
したがって部品番号のミスや変更は上記全てのプロセスに影響しますので、部品番号の管理は非常に重要です。
型番と部品番号の管理方法
型番と部品番号は多くの使用先と紐付けされていますので、管理工数が多くかかってしまいます。例えば部品番号を1つ変更すると、設計部門、購買部門、生産技術部門、製造部門、品質管理部門など全ての関係部署での変更が必要になり、トラブルの原因になってしまいます。
PLM(製品ライフサイクル管理)などのツールを利用することで確実に管理が行えますので、ミスをなくす事ができます。
まとめ
部品には型番や部品番号の他にも多種多様な情報が紐づいています。通常は部品表や部品マスターで管理されますが、3D CADでは部品に任意にプロパティとして情報を紐づけすることができますのでPLM(PDM)でも活用できます。