【形状追加】板金部品_曲げ線上の開口部(逃げ穴)に対応! 曲げ近くの穴位置限界を最大60%緩和する、その方法とは?

【対象サービス:FAメカニカル部品・板金部品】
12月18日より、板金部品の対象形状に、曲げ線上の開口部(逃げ穴)が加わりました!
逃げ穴って何?と思われた方、そして穴が曲げに近すぎるメッセージで困った方は特に必見です。

【ポイント】

  • 曲げ線上の開口部(逃げ穴)、曲げをまたぐ中抜け穴のあるモデルも自動見積可能!
  • 開口部を作成すれば、穴~曲げ間の最小距離を最大60%ほど緩和することが可能!
  • 納期は通常のまま、最短3日出荷!

設計者・加工業者が悩む、曲げ近くにある穴とその限界距離

曲げ線上の開口部

板金部品の加工時、曲げに近すぎる穴がある場合には、穴が変形してしまう可能性があり、段取りや加工手順の変更が必要となります。

meviyでも、板金部品の曲げに近すぎる穴がある場合には自動見積ができないケースがあります。この「穴と曲げの最小距離」は、材質や板厚、穴種によっても限界値が異なる事もあり、比較的遭遇しやすいケースです。

そのため、最小距離をもっと緩和してほしいというご要望を多くのお客様よりいただいております。

meviyならできる「逃げ穴」モデルとは?

板金部品で曲げ近くの穴の変形を事前に予防したいとき、一般的な方法として、曲げ線上に開口部(逃げ穴やスリット等と呼称)を設ける方法があります。

事前に開口部を設けておく事で、曲げ加工を行う際に近傍穴にかかってしまう力を逃すことができ、より曲げに近い穴位置の加工を可能にします。

12/18より、meviyにアップロードされた板金部品から同形状を認識して、逃げ穴の有無に合わせて、穴位置の最小距離が判定される様になりました。

参考)開口部の有無による穴位置の最小距離比較

前提・イメージ

前提・イメージ

  • 本比較例は代表材質・穴種での抜粋であり、未掲載材質・他の穴種でも効果はございます。
  • 曲げ部の外R(フィレットサイズ)と曲げ線上の開口部高さを最小値“b”に合わせてモデリングした場合の比較です。
    開口部高さを“b”よりも大きくモデリングした場合、h2の値は異なります。

代表材質の緩和例

SPCC(SPHC),SECC,SS400

開口部なし
(参考:穴と曲げの最小距離)
h1
開口部あり
(近接穴と曲げの最小距離)
h2
板厚 通し穴と曲げの
最小距離
角穴・長穴と曲げの
最小距離
タップ穴と曲げの
最小距離
0.8 2.0 2.0 1.7
1.0 2.7 2.0
1.2 3.0 3.0 3.9 2.8
1.6 3.5 3.5 5.2 3.4
2.0 4.0 4.0 6.6 4.0
2.3 5.0 5.0 7.8 4.5
3.2 6.5 6.5 11.7 6.3
4.5 9.5 9.5 16.3 8.7
6.0 14.0 14.0 22.4 11.5
9.0 21.5 21.5 32.4 17.5

 

  • 通し穴・・・・・最大19%緩和
  • 角穴・長穴・・・最大19%緩和
  • タップ穴・・・・最大48%緩和

 

SUS304(2B)などステンレス材

開口部なし
(参考:穴と曲げの最小距離)
h1
開口部あり
(近接穴と曲げの最小距離)
h2
板厚 通し穴と曲げの
最小距離
角穴・長穴と曲げの
最小距離
タップ穴と曲げの
最小距離
0.8 2.0 4.2 1.7
1.0 4.3 3.2 2.0
1.2 3.0 4.5 3.4 2.8
1.5 3.5 6.0 4.9 3.3
2.0 4.0 7.1 6.0 4.0
3.0 6.5 11.5 10.4 6.0
4.0 11.5 17.2 16.1 8.0
5.0 14.0 23.5 22.4 10.0

 

  • 通し穴・・・・・最大30%緩和
  • 角穴・長穴・・・最大60%緩和
  • タップ穴・・・・最大55%緩和

 

A5052

開口部なし
(参考:穴と曲げの最小距離)
h1
開口部あり
(近接穴と曲げの最小距離)
h2
板厚 通し穴と曲げの
最小距離
角穴・長穴と曲げの
最小距離
タップ穴と曲げの
最小距離
1.0 2.0 2.0 3.1 2.0
1.2 2.5 2.5 3.2 2.8
1.5 3.5 3.5 4.9 3.3
2.0 4.0 4.0 6.0 4.0
3.0 5.0 5.0 10.4 6.0
4.0 11.5 11.5 16.1 8.0
5.0 12.0 14.0 16.8 10.0

 

  • 通し穴・・・・・最大30%緩和
  • 角穴・長穴・・・最大30%緩和
  • タップ穴・・・・最大50%緩和

 

穴と曲げの加工限界のうち、特に最小距離が厳しい長穴・角穴、タップ穴であれば、最大60%も最小距離を緩和し、従来以上に曲げに近い穴も自動見積可能となります。

開口部(逃げ穴)作成時の設計ガイドライン

板金逃げ穴板厚解説

開口部(逃げ穴)を使用する際には、材質・板厚によらず、以下2つの点に沿ってモデリングしてください。

  • 開口部の最小横幅

近傍穴の穴幅より長く、また穴端から板厚分以上長い幅をとってモデリングしてください。
最小横幅が満たない場合も見積不可にはなりませんが、穴位置の最小距離は緩和されません。

例1) 近傍穴が通し穴がφ1.0mm, 板厚(t)が0.8mmの場合
開口部横幅 ≧ t0.8mm + 穴幅1.0mm + t0.8mm = 2.6mm

例2) 近傍穴がタップ穴M3, 板厚(t)が2.0mmの場合
開口部横幅 ≧ t2.0mm + 呼び径3.0mm + t2.0mm = 5.0mm

  • 開口部の最小高さ

板厚の1.5倍以上の高さを確保して、モデリングしてください。
※曲げの外R(フィレットのサイズ)の方が大きい場合(外Rが板厚の2倍等)は開口部の高さも外R以上を確保してください。

例1) 板厚(t)が2.0mm、曲げの外Rが3.0mmの場合
開口部高さ ≧ 1.5 x t2.0mm = 3.0mm

例2) 板厚(t)が3.0mm、曲げの外Rが5.0mmの場合
開口部高さ ≧ 外R = 5.0mm

 

なお現在、内角90°を下回る鋭角曲げには対応しておりません。

モデリングに迷ったら

開口部の最小横幅、開口部の最小高さが不足しているときは、以下メッセージで
お知らせします。モデル修正の前にご確認下さい。

  • 開口部の最小横幅の不足例(確認事項)
  • 開口部の最小高さの不足例(自動見積できません)

他、ご不明点な点は、meviyサポートまでお問合わせください。

 

【meviy FA 板金部品 マニュアル】

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