AGV（無人搬送車）と物流カゴ台車の接続機器

メビーをご利用のお客さまが製作した部品事例とメビーの活用方法を取材させていただきました。

部品紹介

■お客さま情報

製作者	株式会社モノリクス　T・Oさま
業種	輸送用機械器具製造業
担当業務	設計部に所属。物流省力化機器の開発・設計業務を担当。
メビー利用歴	4か月以上

AGV（無人搬送車） 用チャッキング治具

 

カゴ台車の接続用チャッキング爪

チャッキング爪は物流カゴ台車の接続機器で、あらゆる形状のカゴ台車を挟み込み、自動牽引力を確保するための部品です。爪部分が異なる形状のカゴにも柔軟に対応できる特長を備えています。さらに、シンプルな設計にこだわり、爪部分の角度を外に10度広げることで、着脱がスムーズに行えます。価格の安さからステンレスを採用しました。

利用サービス	板金加工	材質	SUS430（2B)
表面処理	なし	公差指定	一般公差
出荷日	3日目	参考価格	4,400円

メビーを選んだ理由

配送センター内の搬送装置を設計から製造までオーダーメイドで行っており、今回は配送センター内で使用している搬送用のカゴ台車をAGV（無人搬送車）で引っ張るための接続装置を開発しました。配送センターで扱う商品はお客さまによって異なるため、搬送用のカゴは大小さまざまで、形状はメーカーによって特徴があります。

搬送装置はカゴに接続して使用するため、接続部分であらゆるカゴの形状に対応する必要があるのですが、毎回2Dで図面を作ると時間も労力も無駄になります。
メビーを使うことにより、あらゆるバリエーションに3Dデータだけで簡単に対応できるようになりました。製品の納入までとてもスムーズになり、結果的にコストダウンにまでつながっています。

また、設計でのこだわりは可能な限りシンプルな作りにすること。人的ミスやあらゆる工数が削減できるからです。たとえば、今回メビーで製作したチャッキング治具は、爪部分の角度を外に10度だけ広げました。

たったこれだけのシンプルな工夫ですが、着脱がとてもスムーズになり、お客さまの作業効率もアップしました。

無駄な労力を削減し、設計に集中できる。

メビーで部品を製作するうえで、良いと思っているポイントは大きく3つあります。

1.図面作成が必要ない

以前は、発注のたびに図面作成で時間がとられ、他の業務にしわ寄せがいくなど、もどかしい思いを抱えることがありましたが、メビーは3Dデータをアップロードするだけ。さらに今までは、図面作成で発注ミスや図面の差し戻しなどの人的ミスが何度も起こり、納期遅延が発生することもありました。
しかし、メビーは人的ミスが発生しないため効率化につながりました。

2.良い意味で、人との関わりがない

加工屋さんにお願いすると、最短で当日に対応してくれることもありますが「加工屋さんに無理をさせて申し訳ない…」と気を使いますし、特急料金も発生します。さらに、急ぎの対応だと仕上がりの品質に満足できないことも…
その点、メビーは人を介さず確実納期なので、そのような想いは不要です。発注する側にとって、とても大きなメリットだと思います。

3.加工条件が明確にマニュアル化されている

私は設計時に「この部品は、あの加工装置を持っている加工屋さんにお願いできるな」というように、設計段階で大体の業者を選定して、その業者を意識しながら設計しています。
メビーの場合は、穴開けの加工条件が明確にマニュアル化され、曲げ加工も加工装置を基に自動で判定してくれるので、自分は設計に集中できて非常に助かります。

私たち物流の世界は、特にコストに対する意識を高く持たなくてはなりません。そのため、無駄な労力を削減しながら短納期でできるメビーには助かっています。

標準でバリ取り！エッジの処理がちゃんとしている

メビーを使って驚いたのは、「エッジの処理がちゃんとしていること」です。弊社の製品は人が握って動かしたり、触ったりすることがあるので、エッジで手を切らない処理が必要です。メビーでは標準でバリ取りがされているため、手を切る心配がなくてとても助かります。価格は加工屋さんとあまり変わらないのに、そこまで丁寧にしてくれるのは“さすが”だと驚きました。

納期はもちろん、価格も板金屋さんと比べてほとんど変わらず、ステンレスだと逆に安いくらいです。あらゆる面で満足しています。

評価のポイント