2023年7月3日より切削加工（丸物）において、新材質7種・新表面処理2種を追加しました。これにより合計材質31種、表面処理12種まで拡大し、より幅広いシーンで活用できます。
■追加材質・表面処理の特徴
・超高分子量ポリエチレン（スタンダード・白）
＜特徴＞
軽量で耐摩耗性に優れ、滑りやすい材質のため摺動部品等に使用しています。
温度による収縮が大きく、寸法安定性に劣ります。また薬品に強いため、接着することが難しいです。
・PPS（スタンダード・自然色）
＜特徴＞
耐熱性、難燃性が高く連続使用温度は190℃程度まで使用可能です。
耐薬品性にも優れています。
・PVC（スタンダード・グレー）
＜特徴＞
耐薬品性に優れるため、半導体製造装置等の薬液を用いる装置で使用しています。
難燃性が高い材料です。
・アクリル（スタンダード・透明）
＜特徴＞
PCと比べ耐候性が高く、屋外で使用されています。
表面は傷つきやすく、加工後は白く濁り透明度が下がります。
・C3604-LCd(真鍮・黄銅）
＜特徴＞
導電性、熱間鍛造性、耐食性、被削性、殺菌性に優れており、導電性による電気部品、被削性による精密部品、またその色味から外装部品として使用しています。
・SCM440
＜特徴＞
SCM435と比べ炭素の含有量が多いため、焼入れ後の硬度は高くなりHRC50～55となります。
焼入れ後の靭性にも優れており、強度が必要な軸物や歯車などに使用しています。
・SKD61
＜特徴＞
SKD11と比べ、靭性、熱間引張強度が優れており、高温環境でも強度を保てます。
焼入れ後の硬度はHRC50～55となります。
ただし、バナジウムとモリブデンの成分量が多いためSKD11より切削性は劣ります。
・硬質アルマイト（白）
＜特徴＞
皮膜が硬く、耐摩耗性に優れた表面処理です。
また、潤滑性も高くシャフトなど摺動性が必要な部位にも使用しています。
・パーカー処理
＜特徴＞
防錆力だけでなく、耐摩耗性に優れた表面処理です。
密着性の高さから、塗装の下地に前処理として使用しています。
※処理によって色味等異なる可能性があります。
