
精度穴が多いフレームやベースプレートなどの図面加工品では、寸法や公差の設定に膨大な時間と手間がかかることが現場の大きな悩みです。従来の「寸法・公差一括追加」機能でも、公差が多い場合はまだ時間がかかるというお客さまの声がありました。
そこで今回、事前に簡単なユーザー設定を行えば、3D CADデータをアップロードするだけで原点から精度穴までの距離寸法と公差を自動で一括付与できる機能を拡充しました。これにより、メビー上での面倒な寸法設定を完全に省略し、作業効率を大幅に向上させることができます。
目次
寸法・寸法公差の自動追加とは?
原点から精度穴への距離寸法・寸法公差を、3D CADモデルアップロード時に自動で一括追加できる機能です。本機能を使用すれば、寸法・寸法公差を設定する手間がゼロになる便利な機能です。
※本機能を使用するには、CADの色属性連携もしくは穴属性連携の設定が必要です。
参考:穴・内径タイプの自動認識
| 原点から精度穴への距離寸法
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原点から精度穴への寸法公差
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本機能の使い方
1.事前準備
事前にCADの色属性もしくは穴属性連携の設定をしてください。
詳しい設定方法は、穴・内径タイプの自動認識 を参考にしてください。
色属性連携
ユーザー設定の[穴・内径タイプの自動認識]から、「色属性から穴・内径タイプを自動認識」を選択します。

ユーザー設定_穴・内径タイプの自動認識(色属性連携)
穴属性連携
ユーザー設定の[穴・内径タイプの自動認識]から、「CADの穴属性から穴・内径タイプを自動認識」を選択します。

ユーザー設定_穴・内径タイプの自動認識(穴属性連携)
2.ユーザー設定登録
本機能を使用するには、ユーザー設定の登録が必要です。
ユーザー設定の[寸法・寸法公差の自動追加]を選択します。

ユーザー設定_寸法・寸法公差の自動追加
「公差を設定」もしくは「寸法のみを追加」を選択します。
※寸法公差を設定したい場合は、「公差を設定」、
寸法のみを追加したい場合は「寸法のみを追加」を選択してください。

ユーザー設定_寸法・寸法公差の自動追加(精度穴への自動追加)
「公差を設定」を選択の場合、公差値を選んでください。

ユーザー設定_寸法・寸法公差の自動追加(公差値を選択)
「設定を保存する」をクリックしてください。

ユーザー設定_寸法・寸法公差の自動追加(設定を保存する)
3.メビーにモデルをアップロード
ユーザー設定後にモデルをメビーへアップロードし、3Dビューワー画面で距離寸法公差が自動反映されていることを確認します。
※CADで色属性もしくは穴属性を使用したモデルをアップロードしてください。

ユーザー設定後にアップロードしたモデルで距離寸法公差の自動反映を確認
注意事項
- 本機能を使用するには、CADの色属性連携もしくは穴属性連携の設定が必要です。
参考:穴・内径タイプの自動認識
- 精度穴が100個以上あるモデルをアップロードした場合、本機能は適用対象外となります。






