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3DEXPERIENCE WORLD2020レポート|3DCAD推進者 土橋美博の連載コラム【#24】

A New Dimension with Experience(Experienceによる新次元)撮影:筆者

今年もSOLIDWORKSユーザーの年次イベントが開催され、私も参加してきました。

これまで長年親しまれてきた「SOLIDWORKS WORLD」は、
「3DEXPERIENCE WORLD」に名称が変わりました。

※3DEXPERIENCEは、ダッソー・システムズ(DassaultSystemes)もしくはダッソー・システムズの子会社の米国およびその他の国における登録商標です。

 

開催期間:2月10日~12日の3日間

開催地:米国テネシー州ナッシュビル(Nashville)

ダッソー・システムズがもつプラットフォームの名称「3DEXPERIENCE WORLD2020」(以下3DXW20)に変更されたこのイベントは、どのように変化したのでしょうか。

バイセンテニアル・キャピトル・モール州立公園内 Tennessee Map Plazaにて(撮影:筆者)

ナッシュビルには、成田空港からテキサス州ダラスのダラス・フォートワース国際空港まで約12時間、国内線に乗り換えナッシュビル国際空港まで約2時間のフライトで到着しました。
ナッシュビルはテネシー州の州都で、「ミュージックシティ」と言われる音楽業界の中心の地として有名です。
ホテルのエレベーターホールでも、街を歩いていても、いつでも音楽が聞こえる素敵な街です。

ミュージックシティ ナッシュビル メインストリート ブロードウェイ(撮影:筆者)

到着時はとても寒かったのですが、この街の音楽の熱気のように、このイベントも寒さも感じないほど、熱気に包まれていくことになります。

 

イベント初日の前日には、Japan Welcome Meetingが開催され、ダッソー・システムズ株式会社代表取締役社長Philippe Godbout(フィリップ・ゴドブ)氏から挨拶がありました。
今回、初めてお会いしましたが、エンジニアと営業の経験もあり、CADやそのソリューションを理解されている新社長に、エンジニアの私としては、親しみと期待を感じました。

ウェルカムミーティングよりダッソー・システムズ株式会社代表取締役社長フィリップ・ゴドブ氏(撮影:筆者)

いよいよ、2月10日イベントが開始となります。

ゼネラルセッション会場の扉が開くと同時に、ユーザーも代理店も最前列を目指して走ります。私も走りました。そして2列目の席に座ります。

YouTubeにもその動画があります。

 

会場オープンを待つ人たち(撮影:筆者)

セッションが始まり、「3DEXPERIENCE WORKS製品群」が紹介されます。

昨年のSOLIDWORKS WORLD2019(以下SWW19)では、そのテーマは、
「Where Possibility Takes Form」でした。

「可能性が作られる場所であり、それが3DEXPERIENCEプラットフォームにある」と私は解釈しました。

昨年SWW2019よりSOLIDWORKSブランド最高経営責任者(CEO)ジャン・パオロ・バッシ氏(撮影:筆者)

SWW19では、初めて「3DEXPERIENCE」が強調されましたが、それ以降、日本での実態といえば、それほど明確なものとして露出することもなかった印象を私は持っていました。

3DEXPERIENCE WORKS製品群(撮影:筆者)

今回3DXW20で明らかになったものも、SWW19で発表された「3DEXPERIENCEプラットフォーム」によって、ダッソー・システムズの豊富なソリューションの一部が利用できるようになる、いわばSOLIDWORKSの可能性を広げるという3DEXPERIENCE.WORKS(ドットワークス)戦略」の基本的な考え方に基づいていることに変わりはないのですが、
3DEXPERIENCE WORKS製品群によって、ユーザーは、必要な機能(アプリケーション)を必要に応じてフレキシブルに選択と利用することができるようになり、
これによって、時間と費用の効率化を図ることが可能となったということを示しています。

 

簡単に言えば、
「始めから高額なアプリケーションやハードウェアを購入し、多額の投資を行わなくても、
使用にあわせてアプリケーションを利用することが可能になる。
さらにはローカルマシンのスペックにも依存しないので、高額なワークステーションを購入しなくてもいい」
と言えばわかりやすいでしょうか。

全体的なコストの削減による高い顧客満足度(撮影:筆者)

 

さらに、

  • SOLIDWORKSは3DEXPERIENCE WORKSの枠組みに対応する
    「3DEXPERIENCE SOLIDWORKS」というCADシステムも提供する
  • このCADシステムのインストールは3DEXPERIENCEプラットフォーム上で行われ、3DCADデータの保存先もクラウド上にある3DEXPERIENCEプラットフォームにある
  • このCADシステムのバージョンアップは自動的に行われ、常に最新版が使用できる

という説明もありました。

 

「これまでのSOLIDWORKSユーザーはどうなっちゃうの?」
と不安になりますが、

「これまでのデスクトップ版SOLIDWORKSは存続する」ということなので、ひとまず安心なのですが・・・

このクラウド上での仕組みは、競合他社メーカでも行われているものです。

「(欧米の)3DCAD業界は、その方向を向いている」と思えてなりません。

 

「SOLIDWORKSもこの方向への将来の移行を見出したのではないでしょうか」

 

その理由はなぜなのか?

SWW19でも3DXW20でも、ゼネラルセッションで登壇するような企業には、スタートアップ企業が多く見受けられます。
成功したスタートアップ企業は買収されることもあります。
また、プロジェクト単位で3DCADやそのソリューションを運用する企業もあって、このような企業ではプロジェクト終了により組織は解散となってしまうこともあるようです。
このような企業にとって、多額の初期投資を行うよりも、プラットフォーム上で、必要なものを必要な期間だけ使用するということは、時間と費用の効率的な使い方に繋がります。

 

日本企業ではどうでしょうか?

  • 中規模・大規模にライセンスを所有している。
  • プロジェクトにより3DCADを使いわけることはなく、ずっと使い続ける。
  • 3DCADデータ管理のサーバーを所有し、PDMシステムを構築している。
  • 高価なデスクトップマシンを所有している。

という企業が多いのではないでしょうか。

 

とすると、「このようなプラットフォームによるシステムは日本市場で普及するのでしょうか?」

でも、リモートワークやテレワーク、コワーキングスペース、ワーケーションという言葉を日常的に聞くようになりました。

また技術継承を含めてナレッジ(知識)の共有化の必要性も唱えられています。

 

「私が社会人になってから約30年、変化が見られなかった仕事の仕方・働き方」が小手先だけではない、どういう変化になるのかで、日本市場ニーズも変化していくのでしょう。

就業人口の減少が予測できている今、生産性を高め、海外企業との競争力を上げるためにも、このままではいけないような気がしてなりません。

リモートワーク:オフィスから離れた場所で働くこと

テレワーク:ICTにより場所や時間にとらわれない働き方

コワーキングスペース:事務所スペース、会議室、などを共有しながら独立した仕事を行う共働ワークスタイルで、様々な企業(個人)が共働している

ワーケーション:休暇などで滞在している観光地や帰省先などで、仕事と休暇を両立させながら働く働き方

これが今年のテーマとなった「A New Dimension with Experience」

私は、これを「3DExperienceプラットフォームで実現する新たな開発設計製造の時代」と解釈します。

 

まだまだ話し足りないのですが、今回はこのあたりで。

今年どんな変化が起こり、来年のイベントでは何が語られるのでしょうか。

来年のイベントもナッシュビルで開催です。
See You There!!

来年もNASHVILLEで!!(撮影:筆者)

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