新機能・製品情報

【板金溶接】見積もり形状を拡大!板厚違いの溶接品が自動見積もり可能に

2024年1月29日(月)より、板厚違いの板金溶接部品の対応を開始しました。
板金溶接サービスリリース後に多くのお客さまからご要望いただいた、板厚が2種類以上で構成される部品を自動見積もりできます。

「溶接品であるにもかかわらず、同じ板厚だけで設計しなければならず手間がかかる」「頻繁に使用する形状にもかかわらず、担当者からの見積もり回答を待つ時間が発生して不便だった」——そんなお悩みを解消することができます。
この機会に、ぜひメビーの板金溶接サービスをお試しください!

  • 対象サービス  :板金溶接加工サービス
  • リリース日   :2024年1月29日~
  • 利用シーン   :
    ・装置などを固定するための治具の強度を担保する溶接リブ
    ・部分的に板厚を薄くすることで軽量化を図りたい溶接品

対象モデル

複数の板厚で構成される板厚違いの溶接品モデルがお見積もり可能となります。
ただし、板厚ごとにソリッドを分けてモデリングしてください。複数の板厚パーツを一体化したモデルは自動認識できません。

見積もり方法

従来の板金溶接と同様、3D CADデータをアップロードした後に該当プロジェクトを選択します。
● 「溶接構造にする」をクリックして板金溶接のプロジェクトを作成します。
● 読み込み完了後、「次へ」をクリックして3Dビューワーに進みます。
● 材質や表面処理、溶接情報等の設定をして見積条件を確定してください。
● 型番が発行されます。

※板金溶接サービスの基本的な見積もり方法はこちらをご参照ください。

①3Dビューワーの基本情報では、板厚の組み合わせに対応した材質を表示・選択できます。
②構成パーツごとの材質を確認できる部品表が自動的に表示されます。

溶接加工の設定方法

「【教えて!づかちゃん】meviy 板金溶接 メビーで溶接加工ができる!?どうやって使うの?」で、溶接加工の設定方法をわかりやすく紹介しています。ぜひご覧ください。

対象材質・板厚の範囲

板厚違いの溶接品の自動見積もり条件について、以下に記載します。

材質・表面処理

鉄・ステンレス・アルミニウムの各種材質や表面処理に対応しています。

材質:鉄系 表面処理 板厚
SPCC/SPHC 1.0 1.2 1.6 2.0 2.3 3.2 4.5 6.0
塗装
無電解ニッケルメッキ
四三酸化鉄皮膜
三価クロメート(白)
三価クロメート(黒)
SS400 9.0 10.0 12.0 16.0
9.0 10.0 12.0 
塗装
無電解ニッケルメッキ 9.0
四三酸化鉄皮膜
三価クロメート(白)
SECC(電気亜鉛メッキ鋼板) 電気亜鉛メッキ 1.0 1.2 1.6 2.0 2.3 3.2
     
材質:ステンレス 仕上げ方法 板厚
SUS304 No.1 9.0 10.0 12.0
2B 1.0 1.2 1.5 2.0 2.5 3.0 4.0 5.0 6.0
片面#400研磨 1.0 1.2 1.5 2.0 3.0
片面ヘアライン ※1
SUS430 2B 1.0 1.2 1.5 2.0 3.0
     
材質:アルミニウム 表面処理 板厚
A5052 1.0 1.2 1.5 1.6 2.0 2.5 3.0 4.0 5.0 6.0
アルマイト(白)
アルマイト(黒)
アルマイト(つや消し黒)

※1 SUS304(片面ヘアライン)は、板厚種類数によらず担当者見積のみを受け付けています。

板厚の種類数

見積もり可能な板厚の種類数には制限があります。下記表をご参照ください。

  板厚種類数
自動見積可能 3種類以下
担当者見積可能 5種類以下
見積不可 6種類以上

板厚の組み合わせ

自動見積もり可能な材質グループと組み合わせ可能な板厚の範囲は、下記表をご参照ください。
なお、材質グループをまたぐ異材質の組み合わせには対応していません。

【ポイント】
同じ材質グループ内での板厚ラインアップ内で、最小板厚~最大板厚までの板厚差が3レンジに収まるとき、自動見積もり対象となります。
例) 鉄材質の自動見積もり例
3.2mm, 4.5mm(+1レンジ), 6mm(+2レンジ), 9mm(+3レンジ)

・材質グループ1:SPCC/SPHC,SS400

材質グループ1 板厚の組み合わせ範囲
最小 最大
SPCC/SPHC SS400 1.0 2.0
1.2 2.3
1.6 3.2
2.0 4.5
2.3 6.0
3.2 9.0
4.5 10.0
6.0 12.0
9.0 16.0

・材質グループ2:SECC(電気亜鉛メッキ鋼板)

材質グループ2 板厚の組み合わせ範囲
最小 最大
SECC(電気亜鉛メッキ鋼板) 1.0 2.0
1.2 2.3
1.6 3.2

・材質グループ3:SUS304(2B),SUS304(No.1)

材質グループ3 板厚の組み合わせ範囲
最小 最大
SUS304(2B)
SUS304(No.1)
1.0 2.0
1.2 2.5
1.5 3.0
2.0 4.0
2.5 5.0
3.0 6.0
4.0 9.0
5.0 10.0
6.0 12.0

・材質グループ4:SUS304(片面#400研磨)

材質グループ4 板厚の組み合わせ範囲
最小 最大
SUS304(片面#400研磨) 1.0 2.0
1.2 3.0

・材質グループ5:SUS304(片面ヘアライン)

材質グループ5 板厚の組み合わせ範囲
最小 最大
SUS304(片面ヘアライン)※1 1.0 2.0
1.2 3.0

※1 SUS304(片面ヘアライン)のお見積もりは、板厚種類数によらず担当者見積のみ受け付けています。

・材質グループ6:SUS430(2B)

材質グループ6 板厚の組み合わせ範囲
最小 最大
SUS430(2B) 1.0 2.0
1.2 3.0

・材質グループ7:A5052

材質グループ7 板厚の組み合わせ範囲
最小 最大
A5052 1.0 2.0
1.2 2.5
1.5 3.0
1.6
2.0 4.0
2.5 5.0
3.0 6.0

製作事例(出荷日・参考価格・仕上がり)

製作事例1:ボックスカバー

材質 :SUS304(2B)
板厚 :6mm、3mm
参考価格 :13,430円
出荷日 :7日目出荷
溶接種類 :おまかせ(アークまたはレーザー)
溶接方法 :断続溶接、溶接長20mm、
辺の60%以上を溶接
溶接仕上げ :焼け取りのみ

製作事例2:イケール

材質 :SS400、SPCC(SPHC)
表面処理 :無電解ニッケルメッキ
板厚 :9mm、4.5mm
参考価格 :11,460円
出荷日 :10日目出荷
溶接種類 :アーク溶接
溶接方法 :連続溶接
溶接仕上げ :焼け取りのみ

その他

板厚違いの見積もり可能条件

その他、板厚違いに関しての詳細は「板厚違いの見積可能条件」をご確認ください。

板厚違いの加工限界の範囲

溶接をする各部分の加工限界は、基本的に使用される部品の板厚によって判断されます。通常、溶接部全体の中で最も板厚の大きい構成パーツが溶接全体の基準となり、スポット溶接の場合は、板厚の薄い側のパーツを基準として加工の可否を判定します。
詳細は「加工限界の範囲」をご確認ください。

板厚違いの出荷日

板厚違いの板金溶接部品は、同一板厚で構成される部品の標準出荷日に1日加算されます。
材質・表面処理、溶接情報指示に応じた出荷日の詳細は、技術情報「出荷日」のページを
ご確認ください。
なお、長納期出荷日について、板厚違いによる出荷日の加算はありません。

【メビー板金溶接の各種マニュアルはこちら】
■技術情報: https://jp-stg.meviy.misumi-ec.com/help/ja/technical_info/swd/
■操作マニュアル:https://jp-stg.meviy.misumi-ec.com/help/ja/operation_manual/swd_configuration/

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