板金溶接サービスにおいて、自動見積もりの機能の一つに、溶接工具の干渉チェック機能を追加しました。
従来、溶接可否の判定方法として、平行な溶接部間の最小距離、溶接部位と各種穴間の最小距離、スポット溶接と曲げ部までの最小距離など、要素間の「距離」を基準とした判定を行っていましたが、溶接時における手や工具などが干渉する場合を検知できていませんでした。
今回、溶接箇所に溶接工具を仮想空間で再現させて、その軌道とパーツの干渉をチェックする機能を追加しました。これにより、自動見積もりの時に干渉を検知した場合、メビーが画面上に溶接方法・方向の変更を提案します。
溶接が困難な形状を見積もりする場合は、お客さま自身でモデル形状や溶接位置を変更するか、もしくは溶接方法をメビーにおまかせすることが可能です。
目次
溶接方法・方向をおまかせする場合
この例では、小さなボックス内側の溶接箇所(水色部)の加工時に溶接工具が干渉する可能性があります。
協力工場に溶接方法・溶接方向をおまかせして加工してほしい場合は、「品質同意事項」で「許容する」を選択してください。
溶接方法・方向をお客さま自身で編集する場合
この例では、平行する狭い板の間の内側溶接箇所(水色部)の加工時に溶接工具が干渉する可能性があります。
お客さま自身で該当部の溶接方法・溶接方向を編集して解決する場合、「品質同意事項」で「許容しない」を選択するか、ダイアログを閉じてください。
ダイアログを閉じた後の溶接方向の修正例
下図のように、溶接方向を「両側」から「片側(体裁面側)」に変更すると、「品質同意事項」のメッセージが解消されます。