ものづくり基礎知識 加工部品の見積もり・調達

生産技術部門での部品調達に必要なこと

通常、部品調達は購買部門が主幹で行い製品の生産を行いますが、生産技術部門でも部品調達を行い生産工程に必要な治具や工具を準備します。生産技術部門には、設計からの要件と製造からの要件を同時に満たせる治具設計と部品調達が求められます。

購買部門と生産技術部門の部品調達の違い

購買部門の部品調達

  • 生産計画に合わせた計画納期が求められます。
  • 部品の安定供給のために、メーカー選定、コスト管理、在庫管理などを行います。

生産技術部門の部品調達

  • 設計検証(試作確認)と連動して組立て治具の設計を行い、迅速に部品調達を行います。
  • 設計変更時には、設計と並行した治具の設計と部品調達で生産計画が遅れない様にする必要があります。

生産技術部門の治具設計とは?

特徴 ① 短納期

  • 治具は製品開発プロセスの設計検証段階から必要とされるため、迅速な設計と短納期が求められます。
  • また設計検証の結果によって問題が生じた場合にも、迅速な治具の設計と短納期が求められます。
  • 生産計画により、生産拠点が多くなると生産ラインで使用される治具一式を短納期で揃える必要があります。

特徴 ② 標準化

  • 治具設計は、比較的標準化されている場合が多く、迅速な部品調達に対応することが出来ます。
    MISUMI(総合Webカタログ)の様な生産材コマースを利用して迅速な部品調達を行うことが出来ます
  • 標準ではない部品の場合も、標準部品の追加工で対応するため、比較的迅速に対応することが出来ます。
    *meviyの様なオンデマンド製造サービスで迅速な部品調達を行うことが出来ます。

特徴 ③ 汎用性

  • 治具の用途は多岐に渡ります。例えば、“組立て治具”、“加工治具”、“検査治具”などです。
  • もし設計変更が有る場合には、上記の治具用途全てに対して検証し、必要であれば迅速な治具の設計変更と部品調達を行う必要があります。

3次元設計時代の治具設計はこうなる

治具設計

設計部門から供給される3次元モデルを利用して、3D CADにアドインされたMISUMI(総合Webカタログ)のライブラリの治具部品で迅速にアセンブリ設計を行います。
またCAD上で干渉確認などの検証が行えますので、カタログ上の部品に追加工が必要かの確認を行えます。
従来は部品表や、必要に応じて部品図を作成してから部品調達を行う必要がありましたが、MISUMI(総合Webカタログ)の利用により、標準部品を作成することなく、治具の設計と標準化を実現出来ます。
また3D CADで治具アセンブリを作成すると、自動的に必要部品の手配ができ標準部品の追加工品も3次元モデルで直接手配できますので、図面作成、加工メーカー選定などの一連の工数を削減できます。

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