切削角物サービスにおいて、部品の形状を左右反転させたミラーパーツをワンクリックで自動見積もり・型番発行できる新機能「ミラーパーツ機能」が登場しました。
この新機能では、2部品1組で形状が左右対称となる部品(以後、左右対称部品)の片方の部品データをアップロードした後、ワンクリックで、対となるミラーパーツを自動生成できます。これにより、左右別々に部品データを用意してアップロードおよび公差設定する必要がなくなり、スムーズな部品手配が可能になります。
目次
「ミラーパーツ」とは
左右対称部品(2部品1組で形状が左右対称となる部品)のうち、基準となる部品はオリジナルパーツや本図、対となる部品はミラーパーツや勝手違い品、対称品などさまざまな呼称があります。メビーでは、基準となる部品を「オリジナルパーツ」、対となる部品を「ミラーパーツ」と呼称します。
一般的な呼称 | メビーでの呼称 |
オリジナルパーツ・元部品・本図 | オリジナルパーツ |
ミラーパーツ・勝手違い品・対称品 | ミラーパーツ |
ミラーパーツ機能のメリット
従来の部品調達では、図面に「勝手違い」などの注記を加えることで、1枚の図面で左右対称部品を指定することが一般的でした。しかし、メビーでは左右それぞれの部品を個別にアップロード・設定する必要があり、「左右対称部品は図面バラシして調達する」といったお声もいただいていました。
ミラーパーツ機能は、左右対称部品の片側の部品データをアップロードし、ワンクリックするだけで対となる部品(ミラーパーツ)を自動生成します。オリジナルパーツから正確に反転してミラーパーツを生成するため、図面バラシの際にありがちな穴や寸法の入れ忘れといった設計ミスの心配もありません。
ミラーパーツ機能により、左右対称部品の調達にかかる手間や設計ミスを大幅に削減できます。ぜひご活用ください。
ミラーパーツ機能の使い方
1.ミラーパーツを生成する
3Dビューワー内の「ミラーパーツを生成する」ボタンにチェックを入れることで、ミラーパーツが生成できます。
2.ミラーパーツの型番を確認する
「型番を確認する」をクリックすると、ミラーパーツの型番を確認できます。
3Dビューワーの左側に表示されるパーツリストからも同様の操作が可能です。
ミラーパーツの3Dビューワーには、左上にラベルが表示されています。
ミラーパーツの型番体系は、オリジナルパーツの型番末尾に「-M」を追加したものです。
型番例 | |
オリジナルパーツ | MVBLK-SSN-123-ABCDE |
ミラーパーツ | MVBLK-SSN-123-ABCDE-M |
注意事項
- ミラーパーツの3Dビューワー上のモデル表示は、オリジナルパーツと同一です。製品は、オリジナルパーツを基に、原点を通るYZ平面で左右反転された形で製作されています。
- すでに発行された型番に対して、ミラーパーツを生成することはできません。ミラーパーツを生成したい場合は、型番を再発行してください。
- 担当者見積は利用できません。
- 刻印サービスは利用できません。
対応材質・処理
鉄・アルミ・SUS・樹脂・ウレタンに加え、各種表面処理および熱処理にも対応。
※フラットバーは利用できません。
サイズ
・X寸:10~600mm
・Y寸:10~400mm
・Z寸:3~70mm
価格・出荷日
ミラーパーツの価格は、オリジナルパーツと同一価格です。
ミラーパーツによる出荷日の加算はありません。
・標準納期:6日目出荷~
・短納期:3日目出荷~
・長納期: 20日目出荷~
※超短納期サービス(1日目出荷~)は利用できません。
切削角物のマニュアル