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【切削角物】銅・真鍮の自動見積もりを開始しました

優れた導電性・熱伝導性を持つ、銅・真鍮3種(C1020(無酸素銅)C1100(タフピッチ銅)・C2801P(真鍮))の自動見積もりが可能になりました。 

銅・真鍮はアルミや鉄などに比べて取り扱う加工業者が少ない一方、導電性・放熱性・耐食性・加工性といった特性から、自動車・電機・航空宇宙・化学など、業界を問わず導電・放熱が求められる設計シーンで多く利用されています。 

電極やバスバーといった電気系部品、放熱板やヒートシンクなどの熱対策部品、さらに流体制御に用いるマニホールドまで、幅広い用途に対応。他材質と同様に通常6日目出荷します。 

加工事例 

写真 
材質  C1020(無酸素銅)  C1100(タフピッチ銅)  C2801P(真鍮) 
サイズ  W50×D50×H15  W50×D50×H15  W50×D50×H15 
出荷日  6日目  6日目  6日目 
参考価格  10,855  10,731  10,033 

※表中は20259月時点の情報

対応材質 

C1020(無酸素銅)

特長

無酸素銅と呼ばれる純度99.96%以上の純銅です。

銅はその特長的な電子構造により、導電性・熱伝導性が全金属の中で銀に次いで2番目に高く、電極・放熱板等に使用されます。また、低温で脆化することがないため、高い熱伝導性と併せて極低温環境でも使用されます。

無酸素銅は残留酸素をほとんど含まないため水素脆性がなく、還元性雰囲気下で使用する場合に推奨されますが、材料価格はC1100より高くなります。

使用用途 

電極・放熱板・アース等の導電性・熱伝導性が求められる部品や極低温環境で使用される部品、還元性(水素)雰囲気下で使用する部品に適しています。

C1100(タフピッチ銅) 

特長 

タフピッチ銅と呼ばれる純度99.9%以上の純銅です。

微量の残留酸素を含むため水素脆性を持ち、還元性雰囲気下で使用する場合はC1020(無酸素銅)の使用が推奨されますが、一般的な用途では材料費の安いC1100の方が多く使用されています。

使用用途 

電極・放熱板・アース等の導電性・熱伝導性が求められる部品、極低温環境で使用される部品に適しています。

C2801P(真鍮)

特長 

真鍮と呼ばれる銅と亜鉛の合金です。

純銅は表面に酸化被膜を形成する性質により高い耐腐食性を持つ一方で硬度が低いため、亜鉛との合金とすることで機械的強度を高めたものが真鍮となります。

使用用途 

銅と異なる金色の外観をしていて、マニホールド・水回りの部品等、銅の耐腐食性と機械的強度の両方が求められる部品に適しています。

 サイズ

C1020(無酸素銅)・C1100(タフピッチ銅)・C2801P(真鍮) 

  • W400 × D400 × H70mm 

※上記を超えるサイズは担当者見積もりします。
※詳細は技術マニュアル>見積もり可能なサイズをご確認ください。 

出荷日 

 C1020(無酸素銅)・C1100(タフピッチ銅)・C2801P(真鍮) 

  • 標準出荷日:6日目 

※超短納期・短納期・長納期出荷は対象外です。
※詳細は技術マニュアル出荷日をご確認ください。 

切削角物のマニュアル 

技術情報こちら 

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