3D CADでモデリングしていない箇所や、メビーの見積画面では指定できない細部の加工が気になったことはありませんか?
例えば、角部の面取りや穴の口元、そして切削面の仕上がりなど、図面に明記されていない部分がどのように加工されるのか、品質管理の観点からも重要なポイントです。
この記事では、メビーの切削角物サービスにおける品質保証のポイントとして、以下の3つの項目についてご紹介します。
- 角部の面取り寸法の保証範囲(糸面取り)
- 穴(キリ穴・タップ・精度穴)の口元面取り寸法の保証範囲
- 表面粗さ・切削面の削り跡・外観品質の保証範囲
目次
角部の面取りの寸法保証範囲(糸面取り)
角部・隅部がピン角またはC0.5mm以下のモデルは、実際の仕上がりは「C0.1mm~0.5mm以下(面取り)」または「隅部R0.5mm以下」となります。
穴の口元面取りも同様に「0.1~0.5mm以下」で仕上げます。
寸法指示がない場合でも、上記の範囲で糸面取りが施されます。
CAD上で面取り後の形状をモデリングする必要はありません。
穴(キリ穴・タップ・精度穴)の口元面取りの寸法保証範囲
指示なし穴の口元面取りは、すべて「0.1~0.5mm以下」で仕上げます。
これはキリ穴(ストレート穴)・タップ穴・精度穴いずれも共通です。
モデルで面取り寸法の指示がない場合でも、上記範囲で糸面取りが施されます。
こちらもCAD上で面取り後の形状をモデリングする必要はありません。
表面粗さ・切削面の削り跡・外観の品質保証範囲
切削加工品の外観品質は、機能だけではなく見た目にも関わる重要なポイントです。メビーでは、以下のような基準に基づいて外観の品質保証を行っています。
表面粗さの基準
代表面粗さは Ra6.3(Rz25、▽▽) です。
ユーザー設定または初期見積条件において、表面粗さ記号「Ra」を選択した場合は、6.3 または 3.2 のいずれかを選択可能です。「Rz」を選択した場合は25 または 12.5、「▽」記号を選択した場合は▽▽で固定となります。
指定がない面については、代表面粗さ値以下で仕上げます。
切削面の削り跡
フライス加工された切削面は、上記の表面粗さ基準に準じて仕上げます。
ただし、材質やサイズによっては、素材面(磨き・圧延)がそのまま上下面として出荷される場合もあります。
外観の品質保証範囲
- 爪がかからない傷(ドットゲージで0.7mm以下)は保証対象外です。
- 表面処理品には、吊り痕や電極接点痕が残る場合があります。
- 色味のばらつきは保証対象外です。
シャンク焼付痕
工具との接触による焼き付き痕については、長さ5mm以下×幅1mm以下であれば保証範囲内とされています。
当たり前の加工は、指示がなくても対応します!
糸面取りや表面粗さなど、どこの加工屋さんでも「言わずもがな」で対応する部分はメビーでもしっかり対応しています。安心してご利用ください!