New品質管理について
最終更新日:2025/05/12
切削角物の全技術情報「使い方-詳細マニュアル(PDF版)」はコチラ >>
注意
- 【切削角物 お知らせ1】
- ウレタンは金属・樹脂と比較して物性・加工特性が大きく異なるため、品質基準に関して別ページを用意しております。
- ウレタンの品質基準はこちらのページをご参照ください。
外観の品質保証範囲
フライス切削面

素材面

- ・爪がかからないかつドットゲージで0.7㎜以下の傷を保証します。
- ・代表面粗さはRa6.3又はRa3.2(Rz25又はRz12.5、又は▽▽)
- (代表面粗さ値はユーザの設定内容に準拠します)
- ・材質、サイズによっては素材面(磨き・圧延)で出荷する場合がございます。
表面処理
吊り方法イメージ

表面処理の吊り痕・電極接点痕

- ・小径精度穴等は膜厚管理が難しいため、処理後に追加工する場合がありそれにより切削面に表面処理が残らない場合がございます。
- ・穴にはマスキングすることがあるため穴の内側は表面処理が残らない場合がございます。
- ・表面処理の吊り痕・電極接点痕が製品に残る場合がございます。
- ・表面処理品の色味は品質保証対象外です。
- ・マンセル値等での色味の指定はできません。
- ・同材質に同表面処理の場合でも色味がばらつく可能性があります 。
赤アルマイト処理例

金アルマイト処理例

・赤アルマイト品及び金アルマイト品の色味は左の写真の色味を参考としてください。

シャンク焼き付き痕
(NG例)

サイズ1×5以下
(OK例)

シャンク焼き付き痕
発生箇所例
- ・製品表面のシャンク焼き付き痕が長さ5mm以下×幅1mm以下である事を保証します。
- ※シャンク焼き付き痕とは工具シャンク部に起因する左記のようなワーク外観不良を指します。
- ・シャンク焼き付き痕の外観は写真を参考としてください。
検査項目
各工程、出荷前に検査を実施しています
寸法公差検査

マイクロメータを使用
はめあい公差検査

限界栓ゲージを使用
幾何公差検査

- 測定方法:定盤上でのダイヤルゲージ、スキマゲージ、ハイトゲージなどを使用し、複数点測定。
- ※測定方法の指定、検査証の提供はできかねます。
ねじ検査等

ISO2級(JISBの2025)相当のボルトが通ることを原則とする
外観検査

ドットゲージ
表面粗さ検査


粗さ測定器、粗さ標準片での検査
- 面粗さ指定が無い面は代表面粗さ指定値以下、面粗さ指定がある面は、粗さ指定値以下の面粗度である事を確認します。
- Ra0.8以下またはRz3.2以下の場合、対象面上で2カ所もしくは3カ所、検査長5mmで測定します。
- 精度確保の都合上、面研指示の無い面に研削加工する場合があります。
寸法保証の範囲
角部の面取り

・角部・隅部がピン角または0.5mm以下のモデルは、角部C0.1mm~0.5mm以下、隅部R0.5mm以下となります。
指示なし穴の口元面取り

・口元面取りは0.1~0.5㎜以下となります。
幾何公差保証の考え方
- 指示値は100mm当たりの保証になります。
- 例:0.05/100mmの平面度を指定した場合



・100×100区画に対する幾何公差許容値は上記のように考える
刻印の品質保証範囲
加工方法
- 刻印は「レーザ加工」あるいは「切削加工」のどちらかで加工します
- ※加工方法のご指定はできません
刻印に関する品質注意事項
- 1. 刻印部位にバリや焼けが発生する可能性があります
- 2. 3~5mmの刻印文字サイズをご指定いただいた場合、文字によっては文字間のクリアランスが十分に取れない場合や潰れる可能性があります
- 3. 材質・表面処理によっては刻印文字が薄くなる可能性があります
- 4. 刻印の「文字サイズ、角度」はあくまで目安値となります。寸法精度は保証はいたしません
- 5. 文字内容によっては指定サイズと異なるケースがあります
- 6. 刻印全長によっては、文字間・高さのズレが発生する可能性があります(目安:90mm以上)

刻印の仕上がりサンプル例
– 表面処理無サンプル

- レーザ刻印
- (材質:SUS304)

- 切削刻印
- (材質:SUS304)
– 表面処理有サンプル

- レーザ刻印
- (材質:A5052)
- ※黒アルマイト処理

- 切削刻印
- (材質:A5052)
- ※白アルマイト処理
焼入れ品質基準
焼入れ品質保証について
お客様が指定した硬度が出ていることを硬度測定にて確認し出荷しております。またその値を保証します。

材質:SKD11、表面処理:無電解ニッケル

材質:S50C(相当)、表面処理:無電解ニッケル
研削仕上げなし

材質:S50C(相当)、表面処理:無電解ニッケル
研削仕上げあり

検査痕
注意
- 材料の厚さや形状によって、焼入れの深さや硬さ分布が異なることがあります。
- 焼入れの特性上、部品の外側は硬度が入りやすく、内側は硬度が入りにくい場合があります。検査時は平均して硬度が出ていることを確認しております。
- 焼入れ後に表面の汚れを落とすため、ブラスト処理を実施する場合があります。処理による精度変化はありません。また、ブラスト種類の指定は出来ません。
- 仕上げ工程で研削加工が入る場合があります。
- 研磨指示をして頂くことは出来ません。精度保証の観点で工場にて判断して実施致します。
- 硬度測定痕が残る場合があります。検査箇所の事前確認は、見積り時にコメントを記入の上担当者見積にて承ります。
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