ものづくり基礎知識図面機械設計

3D CADの図面管理のポイントは

3D CADには2次元図面の作図機能があり、3次元モデルを利用して外形図(3面図など)を自動作成することができます。しかし通常の2D CADと異なり3D CADの図面管理は幾つかのポイントを押さえておく必要があります。

3次元モデルと2次元図面の関係

3D CADで作成する2次元図面の最大の特徴は、外形図を描かないで3次元モデルを図枠内に”投影“する事で外形図を作成する事です。それにより図面作成が正確で楽に行えますが、3次元モデルを作成してからでないと図面を作成することができません。また3次元モデルが削除されると2次元図面は成立できなくなりますのでデータ管理も難しくなります。

3D CADの図面管理ポイント

① 1品1葉

図面管理を単純化するために、1枚の部品図に1個の部品を描くことを勧めます。3D CADの図面機能では多品1葉の図面を作成することもできますが、図面が成立するために複数の3次元モデルが必要となり管理工数が増えてしまいます。

② ファイル名(採番ルール)

3D CADの図面ファイル内には、どの部品を投影して外形図を作成しているかを記憶している”アドレス帳”があり、パソコン内のフォルダーパスとファイル名が書かれています。そこでデータ管理を単純にするために、3次元モデルのファイル名と図面のファイル名は同一にすることを勧めます。

③ 変更履歴

2次元図面に設計変更を行う場合に変更履歴を図面番号(ファイル名)に副番をつけて別途保存して管理しますが、3D CADの図面は最初に3次元モデルを変更する必要があります。それにより図面の外形図も自動的に変更されます。したがって変更履歴を管理する場合には、参照関係を壊さないように部品と図面のファイル名を副番付きに変更する必要があります。

*部品のファイル名の変更は、関連する図面やアセンブリとの参照関係を保持する必要がありますのでWindows Explorerを使用してはいけません。必ず3D CADのPDMやファイル管理ツールを利用しましょう。

恒久的な図面保存

会社の大切な資産である図面を恒久的に保存することは重要な課題です。しかし3D CADはここ20年間で、買収により他のCADと統合されたり廃止された製品もあり、恒久的にデータを保存していくことが困難です。そのため、より安定したファイル形式を利用することをお勧めします。

*恒久的な保存例として、プリントアウトして紙で保存したり、PDFやDWGで保存するなどが挙げられます。

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