2025年6月9日より、メビーの切削角物サービスにおいて、従来の寸法公差に加えて、角度寸法および角度公差の設定ができるようになりました。
これにより、テーパー部や斜面を持つ部品でも、角度公差0.16°(±0.08°)までを自動見積もりが可能です。
今まで追加工や現場での微調整が必要だった部品も、より高精度・高効率で製作できるようになります。
たとえば、以下のような部品に最適です:
- 搬送用ガイドの受け部
- ハンドチャックの爪やテーパー形状部
- その他、角度精度が求められる位置決め部品
調整工数の削減、組み付け品質の向上、リードタイム短縮など、設計・製造プロセス全体の最適化に貢献します。
角度精度が求められる設計にも、メビーでスピード対応。
この機会に、ぜひ新機能を活用した切削角物サービスをご利用ください!
目次
サイズ
対応サイズは、現在の自動見積範囲に準拠しています。
角度公差の設定により、自動見積可能な部品のサイズが変わることはありません。
出荷日
角度寸法・角度公差が付与された場合でも、納期は加算されません。
短納期・超短納期の部品でも、+0日で納品します。
対応公差レンジ
自動見積もりに対応する公差レンジは、0.16°(±0.08°)以上です。
公差レンジ(Θ)
自動見積もり | 0.16≦Θ≦10° |
担当者見積 | 0.02°≦Θ<0.16° |
設定方法
1.公差追加アイコンを選択する
3Dビューワー画面上部にある公差追加アイコンを選択します。
2.面と面を選択する
角度寸法・公差を設定したい2面を選択します。
2面を選択すると、角度寸法が出現します。

2面を選択

角度寸法が表示
3.ダイアログ内で公差を設定する
出現した角度寸法をクリックし、ダイアログ内で公差を設定します。
設定後更新ボタンを押すと、モデルに角度寸法・角度公差が反映されます。

ダイアログ内で公差を設定

角度寸法・角度公差が3Dビューワーに反映
公差設定ができない箇所
以下の面に角度寸法・角度公差を設定することはできません。
図内ハイライト箇所の参照ください。
穴の口元 | 面取りの面 | R面 |
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6面図に平行にならない面 | 面積が小さすぎる面 | 角度が180°になる2面 |
![]() ※選択面同士で表示される寸法が、XYZ面いずれかに平行であることが必要です |
![]() ※選択面の面積は9㎟以上が必要になります |
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注意事項
- 一部材質・表面処理は、設定できる角度公差に制限があります。
- 焼入れは、設定できる角度公差に制限があります。
・指定可能な角度公差はこちら
部品加工事例
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材質
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SS400 | MCナイロン(帯電防止、黒) |
サイズ | 65×50×30 | 32×17×12 |
精度指示 | ±0.5° | ±2° |
出荷日 | 1日目~ | 3日目~ |
参考価格 | 9,212円 | 5,163 円 |
※表中は2025年5月時点の情報
切削角物のマニュアル