その他

meviyで2D図面レスのユニット見積を体験(前編)

以前meviyのユーザー様から「遂に2D図面を1枚も書かずに治具が製作できた」とお喜びの声をいただきました。ミスミの標準品とmeviyを上手く組み合わせて、2D図面を書かずに治具を製作することができたという意味でした。

この話を聞いて嬉しい反面、まだまだ2D図面レスで見積可能なシーンは少なく、見積対応範囲が決まっているmeviyだけでそれを実現するのは大変なことだと実感しました。

そこで、今回は「2D図面レスのユニット見積」を体験できるようにユニットのモデルをご用意しましたので、是非この機会に体験してみていただけると幸いです。

概要

  • 前編では「2D図面レスのユニット見積」に便利なmeviyの見積補助機能と新商品の活用方法をご紹介します。(所要時間約5分)
  • 後編では「2D図面レスのユニット見積」用のユニットデータをダウンロードできますので、meviyへのアップロードをご体験できるほか、解説も掲載します。(所要時間約15分)

学習するメリット

  • meviyの3D即時見積を最大限活用し「2D図面レスのユニットの見積」をご体験いただけます。
  • 2021年に多くの新機能・新商品をリリースしたことで、わかりにくくなっていたmeviyの活用方法を学べます。
  • meviyで陥りがちな見積エラーの解消方法も学ぶことができます。

目次

見積補助機能のご紹介

切削プレート_ピン角へのR提案機能

マシニングで加工不可のピン角がある場合、以前はモデル修正の手間が発生していましたが、現在はmeviy上でR付きの加工を自動提案可能になりました。R提案を許容する流れは以下の通りです。

(1)モデルをアップロード
※ビューワーでは該当箇所に「ピン角」と表示

(2)品質同意のメッセージ(赤枠部)をダブルクリック
※該当箇所の表示は「R~(提案)」に

(3)「許容する」(赤枠部)を押下

商品は、提案Rサイズ(上図例ではR5)の通りにRが付いた状態で納品します。
なお、ビューワー上のモデル形状が変わる(Rが付く)ことはありません。

詳細につきましては、こちらからご確認下さい。

なお、ピン角の場合はR提案がありますが、Rが付いている場合、Rが不適当だと見積エラーになってモデルの修正が必要になります。

モデル作成時に、十分な大きさのRが付けられない場合、Rを最小にしたい場合は、あえてモデルはピン角にしてR提案を利用した方が手戻りが少なくなるかも知れません。

板金部品_曲げ部の板厚を自動修正する機能

板金部品のモデリングの基本ルールとして「曲げ内Rは、0以上かつ板厚以下とし、曲げ外Rは、内R+板厚でモデリング」があります。以前はルールに適合しない場合、モデル修正の手間が発生していましたが、現在はmeviyの曲げ部の板厚を自動修正する機能が利用できる場合があります。ご利用の流れは以下の通りです。

後編で登場する「07_Cover_Flame」というモデルで試してみます。

(1)モデルをアップロード

アップロード後、モデル修正確認の文言が出現したら、「モデルを修正する」をクリック

なお、「いいえ(設定を続ける)」をクリックすると以下のようにサービス対象外となり、「対象外形状があります。」と表示されます。

ここでいう「対象外形状」とはモデリングの基本ルール「曲げ内Rは、0以上かつ板厚以下とし、曲げ外Rは、内R+板厚でモデリング」に適合していないという意味です。このモデルは曲げ内Rが1、板厚が1.6、曲げ外Rが2でモデリングされています。(曲げ外RがNG)

(2)プロジェクト一覧に新規プロジェクトが作成され自動見積が成功

新しいプロジェクト名は「fixed_07_Cover_Flame」に変更されます。

(3)メッセージの「次へ進む」を押下し内容を確認

※該当の曲げのモデリングが自動で修正されています。

このモデルは曲げ内Rが1、板厚が1.6、曲げ外Rが2.6に修正されています。

新商品の活用方法

ミガキ材フラットバーの登場

ミガキ材フラットバーでは、幅(Y)・厚み(Z)は材質毎に規格が決まっていますので、予め規格を把握いただく必要がありますが、最大57%のプライスダウンを行ったこともあり、大変好評をいただいております。

自動見積もり可能サイズ

全長(X) 10mm≦X≦500mm
幅(Y) 材質毎に決まっています。
meviyのフラットバー規格はこちらからご確認ください。
厚み(Z)

ミガキ材フラットバーの詳細につきましては、こちらからご確認下さい。

ミガキ材フラットバーの登場による悩み

フラットバーの登場により、meviyをよく使われている程、悩んでしまうシーンがあります。

例えば板厚6mmの場合に板金部品/切削プレート/ミガキ材フラットバーという 3つの選択肢がありますが、何を基準に選べばよいのでしょうか。

後編で登場する「05_Cover_BRKT_Plate」というモデルで比較しました。

選択肢 切削プレート フラットバー 板金部品
材質 SS400 SS400-D SPCC(SPHC)
表面処理 無電解ニッケル 無電解ニッケル 無電解ニッケルメッキ
価格 4,764円 2,964円 2,960円
出荷日 8日目 5日目 5日目

価格と納期ではフラットバーと板金部品がほぼ同じ結果でした。

周辺の部品が切削プレートが多いので、見た目を合わせたい場合は切削プレートを選択、見た目が多少異なっても気にならない場合はフラットバーか板金部品を選択します。

(左:切削プレート、中央:フラットバー、右:板金部品)

精度という観点では、幅(Y)・厚み(Z)に公差設定をしたい場合やポケット形状が含まれている場合は、meviyのフラットバーの規格では対応できないので、切削プレートを選択します。

(板金部品も2021年10月より寸法公差設定が可能になりました。詳しくはこちらをご覧ください。)

以上で前編は終わりです。前編では2D図面レスでユニット見積をする時に便利な機能と新商品をご紹介しました。

後編ではさらに実践的にご紹介するため、ダウンロード可能なユニットモデルをご用意しておりますので、是非ご覧ください。