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【切削角物】SK105(SK3相当)・SKS3(相当)・DC53・SUS316Lを新規追加、材質の選択肢がさらに拡充

【切削角物】SK105(SK3相当)・SKS3(相当)・DC53・SUS316Lを新規追加!材質の選択肢がさらに拡充!_TOP|焼入れ材3種+SUS316Lの集合写真_ 左:SKS3(ズブ焼入れ、ブラストなし)/中央:DC53(真空焼入れ、ブラストなし)/右:SK3(ズブ焼入れ、ブラストなし)

左:SKS3(ズブ焼入れ、ブラストなし)/中央:DC53(真空焼入れ、ブラストなし)/右:SK3(ズブ焼入れ、ブラストなし)

新たに、SK105(SK3相当)・SKS3(相当)・DC53の3種の焼入材質に加え、SUS316Lの取り扱いを開始しました。

SK105(SK3相当)・SKS3(相当)・DC53の焼入材3種については、ズブ焼入れ・真空焼入れの熱処理に対応しており、自動見積もりが可能です。

さらに、無電解ニッケル・黒染め・硬質クロム(フラッシュ)・窒化処理の4種の表面処理にも対応しています。

焼入材3種は搬送装置のチャック爪やロケーター、受け駒などのワークの接触部などに、SUS316Lは耐食性・清浄性要求度が高い環境で使用するマニホールド・ベースブロック、・ホルダーブロックなどにぜひご活用ください。

部品加工事例

部品加工事例_SKS3(相当)_ズブ焼入れ(HRC58~63) 部品加工事例_SUS316L_焼入れなし
材質 SKS3(相当) SUS316L
表面処理 無処理 無処理
サイズ 90×30×10 160×160×40
焼入れ ズブ焼入れ(HRC58~63) なし
出荷日 16日目~(焼入れ指定時) 8日目~
参考価格 15,322円 91,910円

※表中は2025年8月時点の情報

対応材質

SK105(SK3相当)

対応材質_SK105(SK3相当)

〈特長〉
炭素工具鋼の一種で、焼入れ性が高く、硬度と靭性のバランスに優れています。加工性も比較的良好で、熱処理によって高硬度化が可能です。

〈使用用途〉
ワークガイドやブレーキシステムのパッド部など、耐摩耗性が要求される部品。

SKS3(相当)

対応材質_SKS3(相当)

〈特長〉
高炭素高クロムの工具鋼で、耐摩耗性に非常に優れています。硬度が高く、耐食性もある程度ありますが、脆さがあるため適切な熱処理が必要です。

〈使用用途〉
ワークガイドやブレーキシステムのパッド部など耐摩耗性が要求される部品。

DC53

対応材質_DC53

〈特長〉
高硬度・高靭性を兼ね備えた特殊冷間工具鋼で、耐摩耗性と耐衝撃性に優れます。
焼入れ後も割れにくく、安定した加工性を発揮します。また焼入れ時の歪みが少なく、高精度加工品に適します。

〈使用用途〉
搬送装置のチャック爪やロケーター、受け駒など耐摩耗性が要求される部品。

SUS316L

対応材質_SUS316L

〈特長〉
低炭素のオーステナイト系ステンレス鋼で、耐食性に非常に優れています。耐塩素環境や化学薬品に強く、非磁性で加工性も良好な材質です。

〈使用用途〉
3品業界・医療・半導体など耐食性・非磁性・清浄性などを求める部品。

サイズ

SK105(SK3相当)・SKS3(相当)・DC53

SUS316L

W300 × D400 × H70mm

※上記を超えるサイズは担当者見積にて承ります。

出荷日

材質 表面処理 標準納期 長納期
SK105(SK3相当)

SKS3(相当)

DC53

無処理 8日目 22日目
四酸化鉄被膜 10日目 24日目
無電解ニッケル 10日目 24日目
硬質クロム(フラッシュ) 10日目 24日目
窒化処理 12日目 26日目

※上記出荷日は焼入れなしの場合の出荷日です。
※焼入れ有の場合は上記出荷日にSK105(SK3相当)・SKS3(相当)は8日加算されます。
※DC53は150角以内の場合は4日、150角超の場合は8日加算されます。
※焼入れ有の場合は標準納期のみご利用可能です。

材質 表面処理 標準納期 長納期
SUS316L 無処理 8日目 22日目

※出荷日は材質と表面処理の組み合わせによって異なります。詳細は技術マニュアル切削(角物)>対象部品/材料>出荷日をご確認ください。
※今回追加する材質は短納期・超短納期は対象外です。

操作方法

「熱処理」の表示を確認する

3Dビューワー画面で「基本情報」にある「熱処理」の表示を確認します。

操作方法_「熱処理」の表示を確認する_3Dビューワー画面で「基本情報」にある「熱処理」の表示を確認します。

「全体焼入れ」ボタンをクリック

「全体焼入れ」ボタンをクリックすると全体焼入れ指示が可能になります。

操作方法_「全体焼入れ」ボタンをクリック _「全体焼入れ」ボタンをクリックすると全体焼入れ指示が可能になります。

硬度を指定する際は、下表に記載の「自動見積可能な硬度範囲」内で入力・変更が可能です。
「HRC〇〇」とは、硬度(ロックウェル硬さ:Cスケール)を示しています。例えば、「HRC55~60」のように範囲でご指示ください。
※ただし、「HRC55~57」など範囲が狭すぎる(5未満)場合は、硬度保証が難しくなります。硬度範囲は最低でも5以上の設定をお願いします。

材質 硬度指定初期値 自動見積可能な
硬度範囲
SKD11 HRC58~63 HRC50~63
SCM440 HRC50~55 HRC30~55
S50C(相当) HRC45~50 HRC30~50

切削角物のマニュアル

熱処理(全体焼入れ)を設定する
品質管理について

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