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曲げ加工の条件

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曲げ加工の干渉

meviy板金部品の内部では、曲げ加工時の干渉解析が行われています。
解析の結果、金型等への干渉が見つかった場合は、加工不可と判定されます。

例1)正常時における曲げ加工前後のモデルイメージ

曲げ加工の干渉

例2)金型干渉が発生する際のモデルイメージ

曲げ加工の干渉

メッセージが表示された場合は、「干渉画像を確認する」からパーツの干渉状態を確認したのち、形状の変更をご検討ください。
対策後は再度3Dモデルをアップロードして、改めて見積結果をご確認ください。
より具体的な代表例として、コの字曲げ、段曲げ(Z曲げ)の設計ガイドラインを記載します。
以下をご参考ください。

コの字曲げ・段曲げ(Z曲げ)の設計ガイドライン

事前に金型干渉を予防したい場合は、以下の標準形状を参考にモデルを設計してください。

モデリング作成ルール 部位例
外寸AとCの寸法がA≦Cであるとき、内寸Bの寸法はA以上としてください 外寸AとCの寸法は最小曲げ高さ以上としてください (前述の加工限界: 最小曲げ高さを参照) コの字曲げ
段曲げ高さは、A寸法に板厚 t の2倍分を足した寸法としてください A寸法は最小曲げ高さ以上としてください(前述の加工限界:最小曲げ高さを参照) コの字曲げ

ただしmeviyでは、干渉解析の結果を正として製作可否が判断されます。(以下例を記載)

例3)コの字曲げ干渉: 底辺部を調整して加工不可メッセージを解消 (右側は解析時のイメージ図)

 例4)段曲げ干渉: 曲げ高さを調整して加工不可メッセージを解消 (右側は解析時のイメージ図)

曲げ線に平行な突き当て部の有無

曲げ加工時の干渉解析では、曲げ加工を行う際のバックゲージとパーツの突き当てを考慮しています。
曲げ線に対して平行な突き当てが存在しない場合、曲げ加工時のパーツの角度が安定せず、曲げ位置がずれる恐れがあります。
以下のメッセージが出力された場合には、曲げ線に平行な突き当て部をモデリングするよう、形状の変更をご検討ください。

例1)平行な突き当て部がない場合

例2)平行な突き当て部を用意した場合 【自動見積可能】

切り欠きと曲げの最小距離

  • 曲げ加工は、ワーク(加工対象)をダイに載せた状態でパンチを上から押し当てて行います。
  • したがってワークがダイの両端に載らない場合など、曲げ加工ができない形状があります。
  • 切り欠きと曲げの最小距離については、下記を推奨いたします。
  • なお、保証値を下回った場合、パーツの一部が曲げ金型にかからなくなるため、曲げ線がずれるおそれがあります。
  • それに伴い寸法も不正確になりますが、そのまま加工致します。 また限界値を下回った場合は、製作不可となる可能性がございます。その場合弊社よりご連絡致します。
モデリング作成ルール 部位例
  • 板厚tに対して、hの限界値は下記を目安としてください
  • 0.8 ≦ t ≦2.0 のとき、限界値 = 5t
  • 2.3 ≦ t ≦9.0 のとき、限界値 = 4t
部位例
  • 板厚tに対して、bの保証値、限界値は下記を目安としてください
  • 0.8 ≦ t ≦2.0 のとき、保証値 = 2t、限界値=t
  • 2.3 ≦ t ≦9.0 のとき、保証値=なし、限界値 = 2t
部位例

曲げ加工時のナット干渉確認

  • 曲げ加工時の干渉解析では、ナット取付可能部についてはナットの3D形状を再現した状態で解析を実施します。
  • 解析の結果、金型等への干渉が見つかった場合は、当該部はナット取付不可と判定されます。