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指定可能な寸法公差

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寸法公差

3D CADデータをアップロードした段階で、寸法・公差が表示されていない部位に対して任意の寸法公差を指定出来ます。

指定出来る公差の最小値(レンジ)は形状要素の組み合わせごとに異なります。

他の設定によっては範囲内の精度でもサービス対象外になる可能性がございます。

形状要素と指定可能な公差の最小値(レンジ)

[mm]

鉄・プリハードン鋼・SUS・アルミ
形状要素①/形状要素② ブランク面 ポケット 精度穴・その他穴 精度長穴 ストレート穴(精度無) タップ穴・皿穴・長穴
ブランク面 ※1 0.02 0.02 0.02 0.02 0.2
ポケット ※2
精度穴・その他穴
精度長穴
ストレート穴(精度無) タップ穴・皿穴・長穴

※レンジが0.2より小さい場合、三価クロメート(白)はサービス対象外表面処理です

[mm]

ミガキ材フラットバー(SS400-D、S45C-D、SUS304-D、A6063S)
形状要素①/形状要素② ブランク面 ポケット 精度穴・その他穴 精度長穴 ストレート穴(精度無) タップ穴・皿穴・長穴
ブランク面 ※1 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2
ポケット ※2
精度穴・その他穴
精度長穴
ストレート穴(精度無) タップ穴・皿穴・長穴

[mm]

樹脂
形状要素①/形状要素② ブランク面 ポケット 精度穴・その他穴 精度長穴 ストレート穴(精度無) タップ穴・皿穴・長穴
ブランク面 ※1
0.02
0.02
0.02
0.02
0.02
ポケット ※2
精度穴・その他穴
精度長穴
ストレート穴(精度無) タップ穴・皿穴・長穴
※1ブランク面 外形寸法がとられている面
※1ブランク面
※2ポケット ブランク面以外の切削面
※2ポケット

グループ化された穴へ寸法公差を指定した場合

切削サービスでは、「同一平面上に存在する同径の穴」は「同一グループの穴」として扱います。

グループ化された穴とブランク面・ポケット面に寸法公差を指定した場合、グループ内の同軸上の穴にも適用されます。

例えば、「H-001」に寸法公差を指定した場合、同軸上および同グループの「H-002」にも寸法公差が適用されます

「H-001」と「H-002」に対して異なる寸法公差を指定したい場合、グループを分割する必要があります

※「穴と穴」に寸法公差を指定した場合は、上記ルールは適用されませんのでご注意下さい。

精度穴へ寸法公差を指定する際の注意点

上記「寸法公差」の通り、精度穴に寸法公差指定する場合、公差の最小値(レンジ)は基本的に0.02です。

しかし公差の最小値(レンジ)が0.2となる例外が存在します。

※オレンジの部分は精度穴の有効深さ範囲になります。

0段穴・1段穴(ザグリ穴) 止まり
0段穴・1段穴(ザグリ穴) 止まり
0段穴・1段穴(ザグリ穴) 止まり
0段穴・1段穴(ザグリ穴) 止まり
⇒公差の最小値(レンジ):0.02
0段穴 貫通
0段穴 貫通
有効深さ側に寸法公差指定
⇒公差の最小値(レンジ):0.02
0段穴 貫通
有効深さと反対側に寸法公差指定 ⇒公差の最小値(レンジ):0.2
0段穴 貫通
0段穴 貫通

有効深さ全長の穴に寸法公差指定

⇒公差の最小値(レンジ):0.02

1段穴(ザグリ穴) 貫通
1段穴(ザグリ穴) 貫通 1段穴(ザグリ穴) 貫通
1段穴(ザグリ穴) 貫通 1段穴(ザグリ穴) 貫通

上段側に寸法公差指定

⇒公差の最小値(レンジ):0.02

1段穴(ザグリ穴) 貫通
下段が有効深さ全長の場合に、
下段側に寸法公差指定
⇒公差の最小値(レンジ):0.02
1段穴(ザグリ穴) 貫通
下段が有効深さ非全長の場合に、 下段側に寸法公差指定 ⇒公差の最小値(レンジ):0.2
2段穴
2段穴 2段穴
2段穴 2段穴
有効深さが設定された段の側に寸法公差指定
⇒公差の最小値(レンジ):0.02
2段穴2段穴

真ん中の段の有効深さと反対側に寸法公差指定

⇒公差の最小値(レンジ):0.02

2段穴2段穴

真ん中の段の有効深さと反対側に寸法公差指定

⇒公差の最小値(レンジ):0.02

2段穴
真ん中の段の有効深さと反対側に 寸法公差指定 ⇒公差の最小値(レンジ):0.2
2段穴
有効深さが設定された段と反対側 に寸法公差指定 ⇒公差の最小値(レンジ):0.2