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指定可能な寸法公差

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  • 3D CADデータをアップロードした段階で、寸法・公差が表示されていない部位に対して任意の寸法公差を指定出来ます。
    指定出来る公差の最小値(レンジ)は形状要素の組み合わせごとに異なります。
  • 他の設定によっては範囲内の精度でもサービス対象外になる可能性があります。

はめ合い公差

旋盤加工、二次加工に設定できるはめ合い公差は以下の通りです。

加工種 はめ合い公差
旋盤 金属:IT6級~
樹脂:IT7級~
  • MC
  • (二次加工)
金属:IT7級~
樹脂:IT7級~

全長(L)、長さ(ℓ)寸法公差

全長と各要素(部位)の長さに設定できる公差は以下の通りです。

[mm]

金属 全長(L)、長さ(ℓ)
最小公差例 レンジ
L,ℓ ≦ 200 ±0.02 0.04
200 <L,ℓ ≦ 500 ±0.05 0.1
500 < L,ℓ ±0.2 0.4
以下薄板の場合、設定可能なレンジは変更になります。
金属 全長(L)、長さ(ℓ)
最小公差例 レンジ
L ≦ 5 150<D ±0.1 0.2
L<10 50 ≦ D
樹脂​ 全長(L)、長さ(ℓ)​
最小公差例​ レンジ​
L,ℓ ≦ 100​ ±0.05 0.1​
100< L,ℓ ≦ 200​ ±0.1​ 0.2
200< L,ℓ ≦ 300 ±0.2 0.4
12605_01_A
12605_02_A
12605_03_A
※内径溝部と他要素への公差追加不可

溝外径(D)、溝幅(w)、位置寸法(ℓ)公差

外径に設定できる公差は以下の通りです。

[mm]

溝外径(D)​​ 最小公差​ レンジ​
一律​ ±0.05​ 0.1​
溝幅(w)​​ 最小公差​ レンジ​
一律​ ±0.05​ 0.1​
位置寸法(ℓ) 最小公差 レンジ
ℓ≦150 ±0.05 0.1
150<ℓ≦400 ±0.15 0.3
400<ℓ ±0.3 0.6
12605_04

※内径面と外径面との公差追加は不可

溝内径(d)・溝幅(w)、位置寸法(ℓ)公差

内径に設定できる公差は以下の通りです。

[mm]

溝内径(d) 最小公差​ レンジ​
±0.05​ 0.1
溝幅(w) 最小公差​ レンジ​
±0.07 0.14​
位置寸法(ℓ) 最小公差​ レンジ​
±0.1​ 0.2​
12605_05
  • ※内径溝部と他要素への公差追加不可。
  • ただし、ℓ部の端面からの位置寸法は除く

各部位の公差

各形状要素間に設定できる公差は以下の通りです。

溝内径(d)・溝幅(w)、位置寸法(ℓ)公差
溝内径(d)・溝幅(w)、位置寸法(ℓ)公差

[mm]

No 形状要素 ②外径側面 ③外径溝側面 ④ポケット面 ⑤内径底面 ⑥内径溝側面
両端面 0.04~ 0.1~ 0.1~ 0.04~ 0.2~
外径側面
外径溝側面 0.2~
ポケット面 0.1~
内径底面 0.04~
内径溝側面 0.2~
溝内径(d)・溝幅(w)、位置寸法(ℓ)公差

[mm]

No 形状要素 ⑤精度穴中心 ⑥ストレート穴中心 ⑦タップ穴中心 ⑧インサート穴中心 ⑨皿穴中心 ⑩長穴/キー溝
両端面/中心軸 0.1~ 0.2~ 0.2~ 0.2~ 0.2~ 0.2~
外径側面
外径溝側面
0.2~
ポケット面
0.1~
精度穴中心
ストレート穴中心
タップ穴中心
インサート穴中心
皿穴中心
長穴/キー溝

ポイント

  • ①原点を中心に同一円周上にある穴をP.C.D.と認識します。側面穴は対象外。
  • ②穴種が異なる場合もP.C.D.として認識します。
  • ③穴位置の関係から等配/不等配を識別をします。​
  • ④P.C.D.穴間距離を指定する斜め寸法追加が可能
  • 操作マニュアル>寸法および寸法公差を追加/削除する
P.C.D. 等配 P.C.D. 不等配 P.C.D. 間距離

注意

  • 丸物meviyのP.C.D.認識は補足・参考情報になります。
  • 穴間の公差指定が必要な場合には、公差追加アイコンから対象箇所に指示をお願い致します。

ポイント

  • 下図の参考モデルの両端面「穴」の位置関係は一般公差となります。位相関係にある形状への位置公差指定は出来ません。

メモ

  • 3Dモデルの配色について
  • 対象外形状の配色が表示されている場合、自動見積もり対象外となります。

幾何公差

可能な幾何公差の設定条件は以下の通りです。
設定可能な面
  • 穴、キー溝(内径・外径)、切り欠き(ポケット含む)、内径溝、端面溝への指定はできません。
  • ねじ部にデータムまたは幾何公差を指示された場合、ねじ加工前の測定値に基づいて保証します。
設定可能な幾何公差
※材質やサイズによっては担当者見積となる場合があります
幾何公差種 記号 平面 円筒面 データム データム対象領域 公差値
平面度 0.01~0.1
平行度 0.01~0.1
直角度 0.01~0.1
真円度 0.01~0.1
同軸度 軸線 0.01~0.1
真直度 0.01~0.1
円筒度 0.01~0.1
円周振れ 軸線 0.01~0.1
全振れ 軸線 0.01~0.1
対応表(材質・表面処理・熱処理)
材質 熱処理 対応可否 表面処理 対応可否
鉄/鋼 S45C 四三酸化鉄皮膜(黒染め)
SS400 無電解ニッケル
SCM435 硬質クロム(フラッシュ)​
SCM440 三価クロメート(白)​ ×
SKS3 三価クロメート(黒)​ ×
SKD11 イソナイト処理(塩浴軟窒化)​
SKD61 低温黒色クロム​ ×
SUJ2 パーカー処理​
SUS SUS303
SUS304
SUS316
SUS440C
アルミ A2017 白アルマイト
A5056 黒アルマイト
A6061 黒アルマイト(つや消し)
A7075 硬質アルマイト(白) ×
真鍮/黄銅 C3604-LCd
樹脂 ポリアセタール(白)
ポリアセタール(黒)
MCナイロン(青)
MCナイロン(黒灰)
ABS(自然色)
ABS(黒)
PEEK(灰褐色)
PC(透明)
PC(黒)
PP(自然色)
PPS(自然色)
アクリル(自然色)
超高分子ポリエチレン(白)
PVC(グレー)
  • ※樹脂は【旋盤加工の幾何公差精度基準】に準ずる>>>指示なき加工寸法の普通許容差標準
  • ※硬質クロム(フラッシュ)、イソナイトは精度により表面処理後に研削加工を行うことがあり、その場合加工部に皮膜が残りません