溶接箇所の判定と認識できるサイズ
最終更新日:2024/10/07
板金溶接の全技術情報「使い方-詳細マニュアル(PDF版)」はコチラ >>
板金溶接サービスでは、3Dモデルの要素間の距離が0.15㎜以内の部位を検出し、溶接箇所と判定します。溶接部として判定される個所、判定されない箇所は以下をご確認ください。
溶接部として判定される箇所
複数のソリッドで構成される3Dモデル
ソリッド間の距離が0.15mm以下の部位を溶接箇所として認識します。
単一のソリッドで構成される3Dモデル
1枚の板金パーツで成立する形状のうち、0.15mm以内の隙間がある部位について溶接箇所と認識します。
ポイント
-
1枚の板金パーツで成立する形状で、0.15mm以内のスリット部分は溶接箇所と判定します。溶接不要の選択はできません。溶接不要箇所については0.15mmより大きい幅のスリットを追加ください。
-
左図のボックスの場合、ボックスの角部も溶接対象となります。※切欠きの大きさが板厚の2倍以内(1辺あたり)、かつ曲げと溶接部が交差する角が90度以上のモデリングが条件です。
3Dビューワー上でもハイライト表示されます。詳しくは「モデリングの基本ルール」をご確認ください。
板平面を重ねた部位
重ね合わせた板平面部は、重ね合わせ部の外周線の溶接またはスポット溶接箇所として認識します。
片方の部材に穴があるモデル |
両方の部材に穴があるモデル |
重ね合わせた板平面に存在する穴部
図のように、重ね合わせた部位において、1つないしは複数パーツに穴がある3Dモデルでは、穴の内周(赤枠部)を溶接部として認識します。
穴種 | 溶接部と判定されるサイズ |
---|---|
丸穴 |
|
長穴 | 長穴先端部が
|
角穴 |
|
溶接部として判定されない箇所
複数のソリッドで構成される3Dモデルのソリッド間距離0.15mm超部位
ソリッド間の距離が0.15mmより大きい部位は、溶接箇所として認識できません。
単一のソリッドで構成される3Dモデルのソリッド間距離0.15mm超部位
1枚の板金パーツで成立する形状のうち、0.15mmより大きい隙間がある部位は溶接箇所として認識できません。
板平面を重ねた溶接部上の曲げ辺
- 左図のように、L字パーツの板平面と板平面を重ねた3Dモデルでは、L字曲げ部の辺は溶接箇所として認識できません。
- 曲げ部の無い辺は溶接箇所として認識します。
斜め配置の板パーツ
斜めに配置されている2つのソリッド間は、溶接箇所として認識できません。
曲面の接触部
曲げの内側などの曲面は、ソリッド間距離に関わらず溶接箇所として認識できません。
この記事は参考になりましたか?
役に立った!
役に立たなかった
評価いただきありがとうございました。
この記事は評価済みです
評価の取り消しは評価した記事一覧にて可能です。