板金部品のお見積もりエラー事例集
最終更新日:2025/03/19
板金部品の全技術情報「使い方-詳細マニュアル(PDF版)」はコチラ >>
- meviyにモデルをアップロードした際に「お見積もりエラー」が、生じる可能性がございます。
- 下記では、エラーの概要と解消方法についていくつか事例をご紹介いたします。
お見積もりエラーとは
meviyにモデルをアップロードした際に、自動見積できないというエラーが発生する場合があります。

プロジェクト一覧におけるエラー有無の確認方法
- meviyにモデルをアップロードした後、自動見積できない場合は”
”、もしくは”
”のマークが表示されます。
- この場合は3Dビューワーに遷移いただき、注意事項欄よりエラー内容をご確認ください。

3Dビューワーにおけるエラーメッセージの確認方法
- 3Dビューワーに遷移いただき、注意事項欄をご確認ください。
- 「確認」ボタンをクリックすると、エラーメッセージと自動見積可能範囲をご確認頂けます。
- ただし、エラーによっては自動見積可能範囲の表示がない場合がございます。

エラー箇所の特定方法
- 「確認」ボタンをクリックいただくと、モデル上においてエラーが発生している箇所がハイライトされます。
- このエラーが解消されると自動見積可能になります。
事例1:アップロードファイル読込失敗
- このエラーは、モデルをアップロードした場合に生じるエラーです。
- meviy非対応の3D CADフォーマットや拡張子を利用された場合に発生します。
- 解消方法としては、meviyで対応可能なフォーマットをご確認いただき修正ください。
事例2:対象外形状
- このエラーは、meviy板金部品で自動見積対象でない形状をアップロードすることで発生します。
- 解消方法としては、見積可能形状をご確認いただき、設計変更を実施いただく必要がございます。

ポイント
- 下記メッセージが3Dビューワーに表示されている場合はこのエラーに該当します。
- ・「対象外形状があります。」
memo
- 板金部品のお見積もり可能形状は下記からご確認ください。
- →板金>対象部品/材料>見積もり可能形状
事例3:対応板厚なし
- このエラーは、対応している板厚の取り扱いがない場合に発生します。
- 解消方法としては、対応する板厚にてモデルを修正ください。

ポイント
- 下記メッセージが3Dビューワーに表示されている場合はこのエラーに該当します。
- ・「対応している板厚がありません。」
memo
- meviy板金部品の場合、既存の板厚材料から切り出し加工をするため、特定範囲の板厚のみお見積り可能となります。
- 対応可能な板厚に関しては下記でご確認ください。
- →板金>対象部品/材料>材質・表面処理・サイズ
事例4:板厚不均一
- このエラーは、モデリング時の板厚が一定でない場合や、Rの長さの設定が対応ルール範囲外の場合に発生します。
- 解消方法としては、板金部品をモデリングする際の基本ルールに従って、モデルを修正ください。

ポイント
- 下記メッセージが3dビューワーに表示されている場合はこのエラーに該当します。
- ・「モデルの板厚が不均一です。」
memo
- モデリングの基本ルールは下記よりご確認ください。
- →板金>設計ガイドライン>モデリングの基本ルール
事例5:フィーチャー間距離
- このエラーは、穴と端面、あるいは穴同士の距離が限界値を下回っている場合に発生します。
- 解消方法としては、穴と端面・穴間の最小距離にしたがって、モデルを修正ください。

ポイント
- 下記メッセージが3Dビューワーに表示されている場合はこのエラーに該当します。
- ・「○○と××の距離が近すぎます。」
memo
- 穴と端面・穴間の最小距離については下記をご確認ください。
- →板金>設計ガイドライン>加工限界の範囲
- 距離を測る測定機能もご活用ください。
- →[板金]見積もり設定>3Dモデルを測定する
- お困りの際は、担当者見積をご利用ください。担当者見積については下記を参照ください。
- →見積り条件の設定>[板金]見積もり設定>担当者見積のご案内
事例6:曲げ-タップ間距離
- このエラーは、曲げ-穴間の距離が限界値を下回っている場合に発生します。
- 解消方法としては、曲げ-穴間距離を十分に取るか、開口部(逃げ穴)を作成してください。
事例7:壁高さ過小
- このエラーは、曲げ高さが限界値を下回っている場合に発生します。
- 解消方法としては、十分な曲げ高さが取れるようにモデルを修正してください。

ポイント
- 下記メッセージが3Dビューワーに表示されている場合はこのエラーに該当します。
- ・「曲げ高さが小さ過ぎます。」
memo
- 最小曲げ高さについては下記を参照ください。
- →板金>設計ガイドライン>加工限界の範囲
事例8:チャンネル部干渉
- このエラーは、曲げ加工時に製品が金型に干渉する場合は加工不可と判定されるため発生します。
- 解消方法としては、干渉を避けるようにモデルの修正を行って下さい。

ポイント
- 下記メッセージが3Dビューワーに表示されている場合はこのエラーに該当します。
- ・「曲げ加工時にパーツと金型等が干渉します。」
memo
- 曲げ加工時の金型干渉については下記を参照ください。
- →板金>設計ガイドライン>曲げ加工の条件
事例9:不明穴
- このエラーは、認識対象外の穴形状が存在する場合に発生します。
- 解消方法としては、穴を対象形状に変更し、再度アップロードを実施ください。

ポイント
- 下記メッセージが3Dビューワーに表示されている場合はこのエラーに該当します。
- ・「対象外の穴形状があります。」
事例10:形状認識失敗
- このエラーは、アップロードした3D CADデータの品質に問題がある場合、meviy読み込み時に形状が変形してしまい、見積が行えなくなるエラーです。
- 形状が変形してしまった際は、以下手順を試して見積が行えるかをご確認お願いします。

元データの状態

meviy読み込み後の状態
ポイント
- 下記メッセージが3Dビューワーに表示されている場合はこのエラーに該当します。
- ・「モデルにエラー形状が存在します。」
- ・「ファイルの読込に失敗しました。」
1.アップロードした3D CADデータの形状確認
- アップロードした3D CADデータの形状に問題が無いかを確認します。
- 形状に問題がある場合は、修正した後に再度モデルアップロードを行ってください。
memo
- 目視確認
- ・面のねじれが無いか
- ・断面表示機能で形状的に意図しない箇所が無いか
- ・微小形状や隙間が無いか
- 形状作成方法の確認
- ・自身でスケッチを描かずに作成した3D形状が無いか
- ・DXFから線をインポートして作成した形状
- ・支給された面や相手部品の形状を使って作成した形状
- ・穴と穴が交差して出来ている交差線が無いか
- ・等
- チェックツールを使った確認
- ・不整合を起こしている形状が無いかの確認
形状確認で問題が無い又は、修正後の再アップロードでも読み込み状況が改善しない場合は次の手順「2.ファイル形式の変更」をお試しください。
2.ファイル形式の変更
アップロードした3D CADファイル形式とは別の形式で再度アップロードを行ってください。
memo
- ・お使いの3D CADのネイティブフォーマットにmeviyが対応している場合は、ネイティブフォーマットで見積をお試しください。
- ・中間フォーマットをご利用の場合は、STEPまたはParasolidでの見積をお試しください。
- 形状の修正とファイル形式の変更でも状況改善しない場合は、お手数ですがサポートまでご連絡をお願いします。
- お電話でのお問い合わせ 0120-343-626
- フォームからお問い合わせ こちら
この記事は参考になりましたか?
役に立った!
役に立たなかった
評価いただきありがとうございました。
この記事は評価済みです
評価の取り消しは評価した記事一覧にて可能です。