指示なき加工寸法の普通許容差標準
最終更新日:2024/08/19
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- 切削サービスでは、お客様が任意の公差を指定することを想定して、3D CAD データをアップロードした段階では、径情報と全長以外の寸法・公差を表示しておりません。
- ここでは寸法・公差が表示されていない部位の仕上がりについて説明します。
指示なき加工寸法の普通許容差標準(JIS B 0405:1991/JIS B 0419:1991より抜粋)
- 指示なき場合、原点を加工基準として以下の規格を適用します。
- なお原点は任意の位置に移動することができます。
面取り部分を除くモデル寸法に対する許容差
[mm]
公差等級 | 基準寸法の区分 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
記号 | 説明 | 0.5以上 3以下 | 3を超え 6以下 | 6を超え 30以下 | 30を超え 120以下 | 120を超え 400以下 | 400を超え 1000以下 | 1000を超え 2000以下 | 2000を超え ※5000以下 |
m | 中級 | ±0.1 | ±0.1 | ±0.2 | ±0.3 | ±0.5 | ±0.8 | ±1.2 | ±2 |
面取り部分の長さ寸法(かどの丸み及びかどの面取寸法)に対する許容差
[mm]
公差等級 | 基準寸法の区分 | |||
---|---|---|---|---|
記号 | 説明 | 0.5以上 3以下 | 3を超え 6以下 | 6を超えるもの |
C | 粗級 | ±0.4 | ±1 | ±2 |
角度寸法の許容差
公差等級 | 対象とする角度の短い方の辺の長さの区分 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
記号 | 説明 | 10以下 | 10を超え 50以下 | 50を超え 120以下 | 120を超え 400以下 | 400を超えるもの |
m | 中級 | ±1° | ±30’ | ±20’ | ±10’ | ±5’ |
直角度の普通公差
[mm]
公差等級 | 短い方の辺の呼び長さの区分 | |||
---|---|---|---|---|
記号 | 100以下 | 100を超え 300以下 | 300を超え 1000以下 | 1000を超え 5000以下 |
K | 0.4 | 0.6 | 0.8 | 1 |
旋盤加工の幾何公差精度基準
焼入れの場合も下記公差値を保証。ただし、製品形状によってはその限りでありません(例:薄肉品、長尺品、除去率の大きい製品など)
[mm]
最大径を基準に片側で完結する幾何公差 | 最大径を基準に両側に関わる幾何公差 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
外径 | 内径 | 外径 | 内径 | L(全長) | K(幾何公差値) |
直角度 | L≦100 | 0.06 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
100<L≦ 300 | 0.1 | |||||
300<L≦500 | 0.15 | |||||
500<L≦1000 | 0.5 | |||||
1000<L≦2000 | 0.8 | |||||
2000<L≦3000 | 1.2 | |||||
3000<L | 1.5 | |||||
同軸度 | L≦100 | 0.1 | ||||
100<L≦ 300 | 0.2 | |||||
300<L≦500 | 0.3 | |||||
500<L≦1000 | 0.8 | |||||
1000<L≦2000 | 1.0 | |||||
2000<L≦3000 | 1.5 | |||||
3000<L | 2.0 | |||||
平行度 | L≦100 | 0.06 | ||||
100<L≦ 300 | 0.1 | |||||
300<L≦500 | 0.15 | |||||
500<L≦1000 | 0.5 | |||||
1000<L≦2000 | 0.8 | |||||
2000<L≦3000 | 1.2 | |||||
3000<L | 1.5 | |||||
真円度 |
- ※真円度は直径の寸法公差の値と等しくとるが、半径方向の円周振れ指定公差の値を超えてはならない。
- 例1)ø100 公差なしの場合 :真円度 0.1
- 例2)ø100 ±0.02の場合 :真円度 0.04
ポイント
片側と両側で精度の違いが出る理由
|
|
真直度及び平面度の普通公差
[mm]
公差等級 | 呼び長さの区分 | ||||
---|---|---|---|---|---|
記号 | 10以下 | 10を超え 30以下 | 30を超え 100以下 | 100を超え 300以下 | 300を超え 1000以下 |
K | 0.05 | 0.1 | 0.2 | 0.4 | 0.6 |
樹脂の精度保証
樹脂は金属と異なり、温度や湿度で変形したり、寸法変化をし易い材質です。そのため以下の条件で精度保証を致します。
- ・検査は温度管理(23~24℃)された環境にて行っています。
- ・精度保証は出荷時点での検査結果によるものとなります。
代表面粗さ
- 代表面粗さは√Ra6.3【√Rz25】です。
- 代表面粗さは3Dビューワーの左下に表示しており、粗さ記号はユーザー設定で変更することができます。
- ユーザー設定>初期見積条件から代表面粗さを√Ra6.3/3.2を選択することができます。
ポイント
下図の様にツリービューから代表面粗さの値を√Ra6.3/3.2から選択することが可能です。
また、ユーザー設定の初期見積条件からデフォルト値を変更することもできます。
角部・円筒隅部・C面
- 角部がC/R0.5未満のモデルは、C/R0.1~0.4mmもしくは糸面取りになります。
- 円筒隅部が0.5未満の場合、工具刃先R0.4mmの仕上がりとなります。
注意
「面取り不可」指定は対応しておりません。この記事は評価済みです
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