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New漏れ試験方法と保証範囲

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板金溶接サービスにて [基本情報] メニューから「漏れなきこと」の設定を行った場合、溶接加工後に漏れ試験を実施いたします。

漏れ試験の種類について

漏れ試験は材質や製品形状により、工場にてカラーチェックかスヌープ試験のいずれかを選択して実施します。

水張り試験をご希望される場合は、その他追加指示欄に水張り試験のご要望を記載し、担当者見積を依頼してください。

カラーチェック

カラーチェックの試験方法を下記に記載します。
  • ①製品に付着しているごみを除去
  • ②溶接部にカラーチェックを塗布
  • ③カラーチェックを塗布した裏側から現像剤を塗布
  • ④30分程度放置
  • ⑤溶接部側から溶接部に赤色反応(漏れ)がないか、目視で確認
※カラーチェックでは、形状によっては製品端部や板厚面から現像剤が裏側から回り込んでしまうため、溶接品質に異常がなくとも端部では赤色反応が出る可能性があります。

端部に現像剤が回り込んで端部に赤色反応が現れるイメージ図

スヌープ試験

スヌープ試験の試験方法を下記に記載します。
  • ①製品に付着しているごみを除去
  • ②溶接部にスヌープ液を塗布
  • ③塗布した溶接部の裏側から空気を噴射
  • ④気泡が発生しないか、目視で確認
※1溶接部位に対して10秒程度噴射して確認します

漏れ試験の保証範囲について

対象となる製品の使用環境

以下の製品用途の連続溶接部およびソケット溶接部が漏れなきことの保証対象となります。
  • 室内温度が、10度~30度の屋内で使用される製品
  • 溶接部へ圧力がかからない製品
  • 扱う流体は温度11度~49度の水および油
  • 水および油を一時的に貯める・放出する使用用途

保証外となる製品の使用環境

以下の製品用途は保証対象外となります。
  • 室内温度が、10度~30度の温度外で使用されていた場合(例:冷凍庫やボイラー室など)
  • 溶接部へ圧力がかかる状態で使用されていた場合
  • 水および油以外の流体が使用されていた場合(例:硫酸などの腐食性液体や液体窒素など)

漏れ試験後の製品外観

カラーチェックにおいて、溶接部を貫通して浸透液と現像剤が触れることで赤色反応が現れた製品は漏れありと判断し、出荷いたしません。

試験で漏れがなかった製品は、カラーチェックで使用される浸透液と現像材をふき取り出荷いたします。

製品形状によっては、拭き取りが困難な場所および溶接ビード上の微小な段差に浸透液の色(赤色や白色)が残存する場合がありますが、漏れなきことの品質に影響はありません。

拭き取り前の外観

拭き取り後の外観

漏れ試験の保証規定

その他、漏れ試験の保証規定としてはMISUMI保証規約内の保証規定に準じます。

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