最終更新日:2025/06/02
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完全に閉じたボックス形状の隅部など、メッキの処理液が流動しにくい箇所では、色むら(下図赤枠部)が発生する恐れがあります。
回避策として、当該箇所付近に通し穴をモデリングすることを推奨します。
ボックス形状の隅部で色むらが発生している例
ボックス形状の角部は、3Dviewer上で紫色の球体ハイライトを表示している箇所について外側方向から溶接し穴埋めを行います。
meviyでのボックス形状角部の埋め要否の判定基準は、モデリングの基本ルールをご確認ください。
ボックス形状の角部穴埋め状態
ボックス形状の角部が穴埋めされていない状態
溶接加工時に発生したスパッタは、除去したうえで出荷します。
〇鉄系材質
鉄系材質 スパッタ除去後
× スパッタ除去されていない例
鉄系材質 スパッタ除去前
溶接ビード部にバリ残存がないことを確認し、出荷します。
溶接ビード部のクラックが無きことを確認し、出荷します。
アンダーカットおよびオーバーラップが無きことを確認し、出荷します。
・アンダーカット
・オーバーラップ
注意
アークストライクが無きことを確認し、出荷します。
アークストライクの例
スラグ発生により表面処理がのりにくい例(黒点部)
アーク溶接、レーザー溶接にて溶接加工を行う場合、形状によって仮止め溶接を行ったうえで本溶接加工を実施する場合があります。その場合、場所によっては仮止め溶接跡が見える場合がありますが、機能上の問題はありません。
また、仮止め溶接部に対しても、本溶接部に準じた方法にて仕上げ加工を実施します。
仮止め跡イメージ
スポット溶接加工時のパーツ位置ずれ防止のため、仮止め溶接を行う場合があります。
仮止め溶接は板厚面(側面)に数点、不可の場合は側面の目立たない位置に実施します。
A5052材の仮止めは、棒指しての溶接となるため鉄やステンレス系と比べてややサイズが大きくなります。
SPCC/SPHC
SUS430(2B)
A5052
スポット溶接痕が円形状に近いものを正常なスポット溶接加工として扱います。
スポット溶接痕の形状を確認のうえ、出荷します。
○ 良い例
× 悪い例
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