New溶接・仕上げ加工後外観

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製品全体の外観

メッキ品の外観

完全に閉じたボックス形状の隅部など、メッキの処理液が流動しにくい箇所では、色むら(下図赤枠部)が発生する恐れがあります。

回避策として、当該箇所付近に通し穴をモデリングすることを推奨します。

ボックス形状の隅部で色むらが発生している例

ボックス形状角部の外観

ボックス形状の角部は、3Dviewer上で紫色の球体ハイライトを表示している箇所について外側方向から溶接し穴埋めを行います。

meviyでのボックス形状角部の埋め要否の判定基準は、モデリングの基本ルールをご確認ください。

ボックス形状の角部穴埋め状態

ボックス形状の角部が穴埋めされていない状態

溶接部の外観

スパッタ

溶接加工時に発生したスパッタは、除去したうえで出荷します。

・表面処理を実施しない製品:
  • 鉄系・アルミ系材質の場合は、爪にかからない程度の除去痕が残る場合があります。
  • ステンレス系材質はスパッタの除去痕を残さずに出荷します。

〇鉄系材質

鉄系材質 スパッタ除去後

× スパッタ除去されていない例

鉄系材質 スパッタ除去前

溶接ビードのバリ

溶接ビード部にバリ残存がないことを確認し、出荷します。

クラック

溶接ビード部のクラックが無きことを確認し、出荷します。

アンダーカット・オーバーラップ

アンダーカットおよびオーバーラップが無きことを確認し、出荷します。

・アンダーカット 

・オーバーラップ

 

注意

アーク溶接のうち、溶接棒を使用せずにTIG溶接で加工した場合は、内側に埋まるように溶接ビードが形成されて下図のような外観となります。こちらはアンダーカットではなく正常な溶接加工です。
溶接棒を使用せずにTIG溶接で加工した例

アークストライク

アークストライクが無きことを確認し、出荷します。

アークストライクの例

溶接ビードのスラグ

アーク溶接のうち半自動(CO2)溶接にて鉄系材質の厚板の加工を行う際、溶接ビード上のスラグが発生する場合があります。
スラグはできる限り除去して出荷しますが、完全に取り除くことができない場合もあります。
なお、スラグは溶接ビードの機能不良ではありませんが、スラグのある溶接ビード部には表面処理がのりにくい傾向があります。
鉄系材質の厚板で、表面処理を実施しない製品をmeviyにて購入し、その後の別工程にて表面処理を実施予定の場合は、スラグの除去が必要な旨をその他追加指示欄へ記載し、担当者見積にてご依頼ください。

スラグ発生により表面処理がのりにくい例(黒点部)

仮止め跡(アーク溶接、レーザー溶接)

アーク溶接、レーザー溶接にて溶接加工を行う場合、形状によって仮止め溶接を行ったうえで本溶接加工を実施する場合があります。その場合、場所によっては仮止め溶接跡が見える場合がありますが、機能上の問題はありません。

また、仮止め溶接部に対しても、本溶接部に準じた方法にて仕上げ加工を実施します。

仮止め跡イメージ

仮止め跡(スポット溶接)

スポット溶接加工時のパーツ位置ずれ防止のため、仮止め溶接を行う場合があります。

仮止め溶接は板厚面(側面)に数点、不可の場合は側面の目立たない位置に実施します。

A5052材の仮止めは、棒指しての溶接となるため鉄やステンレス系と比べてややサイズが大きくなります。

SPCC/SPHC

SUS430(2B)

A5052

スポット溶接跡

スポット溶接痕が円形状に近いものを正常なスポット溶接加工として扱います。

スポット溶接痕の形状を確認のうえ、出荷します。

○ 良い例

× 悪い例

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