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板金溶接の3D設計ガイド

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板金溶接部品として、meviyでアップロード・見積ができる3Dモデルの作成方法・保存方法について解説します。

ガイド構成は「モデリング作成 → データ保存 → meviy型番発行」の流れです。

事例に類似する種モデルは、下記「こちら」のリンクよりstepファイルで出力できます 。

事例1. リブ形状 事例2. ボックス形状
ファイルダウンロードは”こちら

事例1. ブラケットのリブ補強(SOLIDWORKS編)

様々なシーンで補強に使われるリブ形状の設計をSOLIDWORKSを使って紹介します。

1 モデリングのポイント

1.1 ベースフランジの作成

板金コマンドのベースフランジを使用してブラケットのL字部分を作成します。

新規プロジェクトを開いて、設計画面に移動してください。

【操作手順】

スケッチ終了 ※ベースフランジの設定に自動で変わります。

[方向1] – [押し出し状態] – [中間平面] を選択

[方向1] – [D1:厚み寸法] を200ミリに設定

[板金のパラメータ] – [T1:板厚寸法] を3.2ミリに設定

同じく [ベンド半径] を0.1ミリに設定

1.2 リブパーツを作成

板金コマンドの溶接リブを使用してブラケットにリブを取り付けます。

【操作手順】

[サポート面] にベースフランジ内側2面を選択

[輪郭] – [多角形輪郭]を選択し寸法を入力

 – [d1]90ミリ – [d2] 90ミリ – [d3] 15ミリ – [d4] 15ミリに設定

– 面取り部は[d5]10ミリ、[a2]45degに設定

– [厚み] – [両側] を選択、[T1:板厚寸法] 2.3ミリに設定

[位置] – [輪郭位置@開始点] を選択

[オフセット] 50ミリに設定

2個目のリブは、溶接リブを繰り返すかフィーチャータブのミラーコマンドを使用して複製する事で作成できます。(操作省略)

1.3 エッジフランジの作成

エッジフランジを2回に分けて作成します。

2回に分ける事によりコーナーのエラーを防止します。

【操作手順】

[エッジ] にフランジ追加する2つのエッジを選択

[フランジ角度] 90degに設定

[フランジ長さ] – [ブラインド] – [長さ] 25ミリに設定

[フランジ位置] – [外側へベンド]を選択

Enterキー押下で最後のコマンド [エッジフランジ] を繰り返します 。

【操作手順】

[エッジ] にフランジ追加する残り1つのエッジを選択

[フランジ角度] 90degに設定

[フランジ長さ] – [ブラインド] – [長さ] 25ミリに設定

[フランジ位置] – [外側へベンド]を選択

最後に、ブラケット取付用の正面6-Φ11の穴をスケッチと押し出しであけて設計終了です。

完成

2 データ保存

[保存] をクリックし、ファイル名を記入して [.sldprt] のネイティブファイルで保存します。

3 meviyで見積

3.1 meviyへアップロード

meviyのプロジェクト一覧を開き、保存した3Dデータをアップロードしたのち、加工方法欄の [板金溶接] を選択します。
(複数ソリッドの場合はいずれかの1パーツでクリックすれば、アップロード時の部品構成で板金溶接プロジェクトが生成されます。)

3.2 3Dビューワーで見積設定

[次へ] をクリックして3Dビューワーに遷移したら見積設定を進めます。

【操作方法】

溶接情報欄の [溶接情報を編集] を押下し、溶接条件を指示

溶接方法を変更したい場合、[連続溶接] から [断続溶接] (溶接長さ10mm,一辺あたり3箇所)に設定し、更新ボタンを押下します。

3.3 見積の完了

溶接情報の編集後、3Dビュアーが変更されていることを確認し、「見積条件を確定」のボタンを押下します。

[MVSWD] から始まる板金溶接の型番が発行されたら、見積完了です。

事例2. 羽付きボックス形状(iCAD編)

溶接品で多用される箱物形状の設計例をiCADを使って紹介します。

モデル:ボックス
収納用ボックスに曲げ部をスポット溶接で接合します

1 モデリングのポイント

1.1 ボックスモデルの作成

ボックス形状をシェル状態で作成します。

板厚が一定の一般的なボックス形状は、シェルで作成されたままのモデルでもmeviy板金溶接が板金形状にリモデルします。

【操作手順】

[基本タブ] – [形状配置] – [直方体を配置する] コマンドを選択

[奥行き] 100.0  [幅] 200.0 [高さ] 50.0を指定

1.2 ボックスのシェル化

立体の中身をくりぬいて板厚を一定に整えます。

操作手順

1.3 取手パーツの立体モデル作成

ボックスの両脇に取手パーツを追加します。

【操作手順】

1.4 取手パーツのシェル2を作成

ボックスの両脇に取手パーツを追加します。

【操作手順】

1.5 モデルのソリッド構成情報を確認

面と面が重なっている部位はソリッドが別々に分かれている必要があります。

ファイルの保存前に確認します。

【操作手順】

2 データ保存

溶接品として保存する製品に名前を与えてからファイルに出力します。

【操作手順】

3 meviyで見積・型番発行

3.1 meviyへアップロード

meviyのプロジェクト一覧を開き、保存した3Dデータをアップロードしたのち、加工方法欄の [板金溶接] を選択します。
(複数ソリッドの場合はいずれかの1パーツでクリックすれば、アップロード時の部品構成で板金溶接プロジェクトが生成されます。)

3.2 3Dビューワーで見積設定

[次へ] をクリックして3Dビューワーに遷移したら見積設定を進めます。

【操作方法】

3.3 見積の完了

溶接情報の編集後、「見積条件を確定」のボタンを押下します。

[MVSWD] から始まる板金溶接の型番が発行されたら、見積完了です。

事例3. 板金コマンド不要のモデリング(CAD共通編)

事例2に類似した羽根つきボックスを例に、板金コマンドを使わずスケッチと押し出しのみで設計する方法を紹介します。

新しい設計画面を開いて設計を開始します。

※本章ではAutodesk Inventorを使用します。

以降の操作はご利用のCADに合わせて進めてください。

Inventorの例 : [スタートアップ] – [新規ファイルを作成] – [standard.ipt] をクリック

1 モデリングのポイント

1.1 ボックスモデルの作成

スケッチで直方体を作ったのち、シェルのボックス形状にします。

板厚が一定の一般的なボックス形状は、シェルで作成されたままのモデルでもmeviy板金溶接の機能で、板金形状にリモデルします。

【操作方法】

1.2 取手パーツを作成

ボックスの両脇に取手パーツを追加します。

【操作方法】

続いて取手パーツの曲げを作成します。

【操作方法】

1.3 モデルのソリッド構成を確認

2 データ保存

中間フォーマットのParsolidでCADファイルに保存します。

【操作方法】

3 meviyで見積

3.1 meviyへアップロード

meviyのプロジェクト一覧を開き、保存した3Dデータをアップロードしたのち、対象プロジェクトにチェックを入れて【溶接構造にする】ボタンを押してください。

(複数ソリッドの場合はいずれかの1パーツでクリックすれば、アップロード時の部品構成で板金溶接プロジェクトが生成されます。)

3.2 3Dビューワーで見積設定

[次へ] をクリックして3Dビューワーに遷移したら見積設定を進めます。

今回は一例として、スポット溶接部の溶接条件を変更します。

【操作方法】

3.3 見積の完了

溶接情報の編集後、「見積条件を確定」のボタンを押下します。 [MVSWD]  から始まる板金溶接の型番が発行されたら、見積完了です。

meviy板金溶接で読込可能なファイルフォーマットはこちらをご確認ください。

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